ライターなら一度はやってみたい芸能人へのインタビュー取材【前編】

ライターなら一度はやってみたい芸能人へのインタビュー取材【前編】

芸能人へのインタビュー記事の仕事をしてみたい!

「芸能人にインタビュー取材してみたい!」と、ライターなら誰もが思うことでしょう。テレビなどでしか見ることのできない芸能人に直接、会って話が聞ける、というのはなかなか楽しい経験です。まして、好きな芸能人たったらなおのこと。ちょっと舞い上がっちゃいますよね。

そこで、【前編】では芸能人へのアポのとり方と取材の仕方を。【後編】では取材の心得と撮影についてをお伝えしたいと思います。

芸能人へのアポイントメントの取り方

芸能事務所を通してコンタクトを取る

芸能人に直接、アポイントメントを取るのは不可能です。というか、基本的にやってはいけない行為です。芸能人は芸能事務所などに所属しているので、その芸能事務所などに連絡を取るのが一般的です。芸能人がどこの芸能事務所に属しているかは、芸能人の名前で検索すれば簡単にわかります。

所属の芸能事務所がわかれば、その芸能事務所のウェブサイトのコンタクトから連絡を取ります。ただし、出版社か、よほど有名なwebサイトでないと許可は出ないでしょう。許可が出ないどころか連絡もくれないと思ったほうがいいでしょう。

また、出版社や有名webメディアの仕事でも、ライターが芸能事務所にコンタクトを取るのは、有名な芸能ライターでもない限り、難しいのが現状です。クライアントに連絡先を知らせてコンタクトを取ってもらう方が無難です。

代理店を通してコンタクトを取る

「だったら、芸能人にインタビューするのはムリじゃん」と言うとそうでもありません。芸能事務所を通してアポイントメントを取る以外に、代理店を通してアポイントメントを取る方法があります。代理店というのは、メディアと芸能事務所の橋渡しをしてくれる会社です。

代理店に依頼することによるメリットは、

1)ライターでも対応してくれる。
2)芸能事務所へのパイプがあるので、比較的コンタクトは取りやすい。
3)掲載する媒体にあわせて「こんな芸能人はどうでしょう」と提案してくれる。
4)芸能人に支払うギャランティの交渉も気軽にできる。

代理店によって付き合いのある芸能事務所は異なるので、複数の代理店に相談してみるのがいいと思います。もちろん、代理店への手数料は発生しますが、芸能事務所に直接、コンタクトを取るよりはるかに効率的です。

予算はないけれど芸能人に取材したい

ただし、芸能人へ支払うギャラは高額です。もちろん、金額は芸能人によってさまざまです。でも、ギャラを支払わずに取材する方法がないわけではありません。それは、映画などの宣伝のために芸能人が取材に応じてくれたり、芸能人が出る演劇やイベントなどでマスコミ向けの取材タイムを狙うことです。

宣伝が目的なので、聞きたいことが聞けるわけではありません。また、大勢のマスコミに紛れての取材となるので独占記事にはなりません。それでも、話題の映画や演劇、イベントの紹介そのものの記事は人気があるので、無駄ではないと思います。

そんな、マスコミ向けの取材はパブリシティといい、宣伝を専門に業務としている会社があるので、そこを探して連絡を取ります。また、一度、コンタクトを取ると、随時、メールで連絡をくれるようになることもあります。最初は少し難しいですが、要領がわかるとコンスタントに連絡が取れるようになるでしょう。

取材は異空間

芸能人は長い時間をインタビュー取材に割いてくれることはまれです。よく雑誌に「〇〇さんにロングインタビュー」という煽り文句がつくことがありますが、それはそれだけ長い時間、取材に応じてくれることはないので貴重だからです。インタビュー取材は長くて1時間、短ければ10分、ということもあります。

個別取材では先に事務所に質問事項を連絡しておきます。質問項目に事務所のマネージャーから注文が入ることもあります。
インタビューする場所は、芸能事務所やテレビ局、稽古場などがほとんどです。テレビ局は普通、入る機会がないので、楽しいものです。

【後編】では取材の心得と撮影についてをお伝えしたいと思います。

▼やりたい仕事を手に入れるには、ライターとして実績を積むのみです!
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みんなの感想文

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  • テレビごしに観ることの多い「芸能人へのインタビュー」。実際に芸能人へ質問をしている場面はよく見るものの、アポイントからの手順は想像がつかなかったので、この記事でイメージが湧いたように感じます。多忙な有名人の時間をまずは確保すること。そこから夢の「芸能人へのインタビュー」は始まるのですね。
  • 芸能人への取材の仕方について全く知らない人でも難しくない方法で紹介されているのがよかったです。自分も取材できるのではないかと期待が持てる内容で、「後編」まで読んでみたいという気持ちにさせる記事でした。
  • 芸能人の方とお話をしたことがないので、読んでいてわくわくしました。連絡の取り方や雰囲気が異空間など、体験してみたいです。今までインタビューの仕事をしたことはありませんが、やってみたいと思いました。自分もいつかそのような仕事がつけるように頑張りたいと思います。
  • 芸能人へのインタビューは考えたことがありませんでしたが、この記事を読んで興味が出ました。コンタクトの取り方も大変そうですが、やる価値のある仕事だと感じる位にためになる記事です。また芸能人へインタビューする難しさも分かりました。
  • 芸能人にインタビューをするうえで、代理店とのコンタクトの取り方や予算に応じた対応の仕方について知ることができました。特に、取材の内容や時間などにこだわる際の注意点について、端的に述べられていたところが良かったです。
  • 芸能事務所や代理店を通じて芸能人とコンタクトを取る際のそれぞれの利点が分かってためになりました。特に、芸能人へのインタビューの際のギャラの相場や支払い方法について丁寧に紹介されているところに好感を持てました。
  • とても専門的な内容でしたが知らない世界のことだったので楽しく読めました。ライターの仕事の幅を広げていくと取材というのは必要になってきますが、その方法に関してはまったくの無知だったのでとても参考になりました。
  • ライターとして働いている人ならば確かに一度は芸能人へのインタビューはしてみたいです。普段は調べたり経験から書いているライターも居ますが、インタビューという新しいチャレンジは、良い経験になると思います。
  • 憧れはあるものの縁遠い世界だと思っていた芸能人に対するコンタクトの取り方や取材の機会などが具体的に書かれていて、とても興味深く読むことができました。いつかそういう機会に恵まれるよう努力すると共に、その際にはこの記事に書いてあることを思い出して落ち着いて取材できるようにしたいです。
  • 芸能人相手に仕事をするのは、普通の人なら雲をつかむような話だと思われがちになるかもしれないのですが、こちらの記事を閲覧することによって決して不可能ではないことがわかりました。芸能事務所との接触が重要だと認識しました。
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