GTD(Getting Things Done)で頭の中をスッキリさせて、執筆効率をアップさせよう!

GTDで頭の中をスッキリさせて、執筆効率をアップさせよう!

ライターにとって記事の締め切りを守るのは最低限のマナーです。よってスケジュール管理は必須ですが、複数の記事を請け負っていると、管理が難しくなってしまうもの。うまく回すには時間だけでなく、記事の内容なども考慮しなければならないからです。調査に時間がかかる記事ならば、締め切りが遅いものでも早くから着手しなければならないかもしれません。また自分が詳しいテーマであれば、直前でも素早く仕上げることができる場合もあります。記事を請け負う会社が複数になると、事情はさらに複雑化します。

このように単なる時間管理だけではまかないきれなくなったとき、役に立つのがワークフロー管理の手法です。忙しすぎてワークフローが管理しきれなくなっているライターの方に、わかりやすく実行が簡単、かつ個人の生産性効率アップに役立つGTD手法が説明されている本、『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を紹介します。

GTDとは何なのか

GTDとはGetting Things Doneの略で、仕事を成し遂げるといった意味があります。もう少し詳しくいえば、頭の中から気になることを追い出して、目の前にある仕事に集中させてくれるという手法です。ただし、追い出してしまったものを忘れてしまってはいけませんから、必要なときに適宜取り出せるシステムになっています。

行うべきことは、タスクとプロジェクトという形で管理されます。他のことに気を取られてやるべきことをすぐに忘れてしまう人や、仕事や家事などに振り回されて、いつも不安に苛まれている人、あれもこれもと手をつけて、結局どのタスクも終わらせることができない人などに、向いている管理手法です。締め切りが近づく記事を何本も持っていながら、近づく確定申告のことが頭から離れず執筆に集中できないライター、仕事や家事はきっちりこなしているはずだけれど、何か忘れているような気がしてモヤモヤとした気持ちが消えない人などに、ぜひおすすめしたい管理手法なのです。

GTDシステムにそってワークフローを管理すれば、余計なことを考えることなく、仕事に集中することができるようになります。

GTDの基本的なやり方

把握する(収集)、見極める(処理)、整理する、更新する(レビュー)、選択する(実行)、以上の5つがGTDの基本システムです。()書きしているのは、古いバージョンではそのように呼ばれていたからです。

把握する(収集)

GTDを実行するにはまず、すべてのタスクを「把握」する事から始めます。とにかくやるべきこと、頭の中にあることをすべて収集し、頭の中をスッキリとさせるのです。

見極める(処理)

次に収集したものを、どのような種類のものか「見極め」ます。いらないものは即ゴミ箱行き。行動が必要なものは、どんな行動が必要かを見極めます。すぐに実行できるものはすぐに片付けてしまい、次に取るべき行動、他に人にまかせるもの、保留するものなどといった基準で分けていきます。

整理する

見極めたものを今度は「整理」します。紙ベースのものはファイリングし、行動するべきものはパソコン上で「次の行動」や「いつかたぶん」などの入れ物(フォルダなど)に整理していきます。

更新する(レビュー)

整理したものは定期的にチェックし、「更新」します。この際、優先順位などについても考慮するのです。この作業によってワークフローの全体が見渡せるようになり、全てを把握している安心感を手に入れることができるようになります。

選択する(実行)

最後に「選択」です。今、実行すべきものを行動リストから選んで、集中して実行するのです。なお、パソコン上での整理は、GTDの専用アプリを使ったり、自分で既存のツールを工夫したりして行います。

GTDを取り入れれば、ライティングの効率もアップする

とにかく自分の頭の中にあるものをすべて収集して、整理してしまう。記憶に頼らない、情報を分散させておかない。これがGTDの大切なポイントとなります。他の記事のことや、日常のささいなこと、明日への不安など、全部を頭の中から追い出して、ひとつのシステムに詰め込んでしまうのです。心配は、システムの蓋を開けて目の前にしたときに片付ければいい。今は、書こうとしている記事のことだけを考えるのです。

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』を読んで、GTD手法を取り入れてみてください。ライティング業に従事している人も、余計な不安が消えて記事執筆の集中力が増し、ライティングの効率が格段にアップすることでしょう。

今回紹介した本について

  1. 書籍名:全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
  2. 著作者:デビッド・アレン

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みんなの感想文

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  • GTDのポイントをうまくつかむことで、納期までに良質な文章を書けるのではないかと思いました。そして、ライティングの効率を高めるために、日ごろから情報収集力を高めたり、最新の情報を整理したりすることが重要だと感じています。
  • ライティングの仕事を効率よくこなすために、GTDを意識しながらワークフローを重視することのメリットが理解できました。中でも、タスクやプロジェクトなどの仕事の違いによって、GTDのポイントを見直すことが大事だと思いました、
  • ワークフローの管理は素人が分かりにくいことが多いですが、具体的に重要なポイントが例示されているので仕事に役立つと思います。中でも、ライティングの効率をアップさせるコツを早期に掴むことが大事だと感じました。
  • GTDというテクニック、考え方は今回の記事ではじめて知ったのですがとても勉強になったし、すぐにライティングの効率もアップしそうだなと思いました。自分は集中力が足りないと反省することが多いので今後はGTDを取り入れていきたいです。
  • この記事を読んでGTDという言葉を初めて知りました。私はやるべきことが多くていつもパニックになっていたので、作業の効率化が実現できるこの方法はとても参考になりました。頭の中が焦りや不安の感情に支配されて結局行動に移せていなかった、ということがないように私もGTDを実行してみたいと思いました。
  • 記事を作成する時にそのような順序でやればいいのか迷うときがありました。このGTDの知識を知ることができ、今後に活かすことが出来そうです。収集、処理、整理を行い、しっかりとした文章を書ける能力を身につけたいと思います。
  • GTDという言葉を初めて知りました。なかなかライターの仕事に集中できなかったり、締め切りに間に合わない事があったのですが、GTDを意識すると良かったんですね。これを取り入れて、もっと効率よくライティングできるようになれば良いですね。
  • 仕事の効率良く進めるためには計画性が必要となります。GTDでは自分の頭にある情報を処理して整理する考えなどを取り入れることで、文章制作の効率も改善されることを学びました。今後はGTD手法を積極的に導入しようと思います。
  • ライティングの案件て結構数があって、あれにもこれにも手をつけて、パンクしてしまう事って結構あったんですよね。そんな私は、もっとGTDを意識しないとダメだったんですね。こんなワークフロー管理の方法があるなんて知らなかったので、すごくためになりました。
  • GTDという単語自体今まで聞いたことがなかったので、また一つ知識を増やすことができて良かったです。まだ記事で書かれているような状態に陥ったことがないので正直なところ今は何とも言えないのですが、社会人になったらGTDを意識して行動するようにしようと思いました。
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