webライターの強力な武器となるブログ！開設前の準備と心得

webライターとしてキャリアアップを目指そうと思うのであれば、おすすめしたいのがブログの開設です。ライターがブログを行うメリットは大きくわけて2点あります。ひとつは文章スキルを高める訓練になるという点、そして、もうひとつはライターの仕事を獲得するための足掛かりとなるという点です。特に、後者はこれからのライター市場を考えると欠かせない要素だと言えるでしょう。その点を踏まえ、ライターがブログを開設する前に考えなければならないポイントについて解説をしていきます。

これからますます重要性が高まるwebライターのブログ

webライターの歴史はまだ浅く、その基盤となるクラウドソーシングの市場規模は2011年の時点でわずか50億円足らずにすぎませんでした。それが、2017年には1000億円を超えると言われるほどの急成長を遂げています。webライターの需要はこの先ますます高くなっていくでしょう。それと同時に、クライアントが以前にも増して求めるようになるのは、質の高いライターです。専門性に優れ、記事作成能力に長けたライターが条件の良い仕事を得られる傾向がより顕著になるのです。

しかし、クライアント側はスキルの高いライターをどのようにして選別するのでしょうか。応募者に簡単な記事を書いてもらってテストを行うというのもひとつの手ですが、もっと手っ取り早い方法があります。ライターのブログを見るのです。その内容をチェックすれば、その人がどの程度のスキルを有しているかは一目瞭然です。逆に言えば、魅力的なブログを運営しているという事実は、第一級の職務履歴書を公開しているのと等価となります。しかも、それが広く名の知れた人気ブログであれば、こちらから応募しなくとも企業の方からスカウトにやってくる可能性さえあるのです。その場合は、通常よりも高い報酬単価が期待でき、しかも、業界で名を売る足掛かりにもなります。

浅く広くよりも得意分野を極める方向性が好ましいブログのコンセプト

ブログを開設する前にまず考えなければならないのは、コンセプトをどうするかです。大勢の人に読んでもらうにはブログコンセプトを決めずに世間で話題になっているトレンドを調べて記事にする方が手っ取り早いと思う人もいるかもしれません。実際、そのようなブログも数多く存在します。しかし、そういったものは内容にとりとめがなく、つまらないものになりがちです。また、これからのwebライターに求められる能力は浅く広い知識よりも、このジャンルなら誰にも負けないという高い専門性です。

なぜかというと、副業として片手間で行う素人ライターが増えてきた結果、不正確な情報に基づいて書かれた信頼性の低い記事が大量に生産されるようになったからです。昨今はそれが社会問題にもなっています。そのため、クライアント側は専門性の高い正確な記事を書けるライターを求めているというわけです。そういう意味でも、webライターが運営するブログは総花的なものよりも、専門的なテーマを選んだ方が賢明です。

ブログ記事は量よりも質

少しでも多くの人に読んでもらうために、毎日頑張ってブログを更新している人がいます。記事が多い方が検索でヒットする確率が高くなり、結果としてブログ全体のアクセス数も増えるという考えです。もし、書きたいことがたくさんあっていくら書いても書き足りないというのならそれもよいでしょう。しかし、特に書きたいこともないけれど、毎日惰性で記事を更新しているというのなら、それは百害あって一利なしです。なぜなら、いくら大量の記事を書いても内容が薄かったり、他の記事と似たような内容だったりすると、検索エンジンのアルゴリズムが有用度の低い記事だと判断し、表示順位を下げてしまうからです。検索エンジンでの表示が下位の記事ばかりではブログのアクセス数は伸びません。しかも、低評価の記事はブログ全体にも悪影響を及ぼし、たとえその中にいくつか有用度の高い記事があったとしても、それらも一緒に表示順位を下げてしまいます。

つまり、クオリティを無視して記事の数を増やす行為は、プラスどころか大きなマイナスなのです。そもそも、内容の薄い記事ばかりではクライアントへのアピール材料として使えないという根本的問題もあります。もちろん、読み応えのある記事を短期間で大量に書くのがベストですが、それが簡単にできるのなら誰も苦労はしません。したがって、量と質のどちらかを選択せざるを得ない場合は、迷うことなく質を選ぶべきなのです。

ブログで目指すキャリアアップの道

確かに、ブログはwebライターを行っていく上で強力な武器となります。しかし、その扱い方をわかっていなければ宝の持ち腐れです。ブログを開設する前にその目的とそれを達成するための適切な手段を把握し、webライターとしてのキャリアアップのために有効活用ができるように心がけましょう。