記事になってからではもう遅い!ミスを見逃さないための校正術

記事になってからではもう遅い!ミスを見逃さないための校正術

▼サグーワークスでは校正・校閲のお仕事をしてくださる方を募集しています。
サグーライティング校正・校閲者

校正とは記事を作成する際の最終段階のチェックであり、主に誤字脱字がないかを確認する作業です。ここでミスに気づかなければ、間違った状態のままで記事が世に出る可能性があります。もちろん、ライターが納品した後にも記事をチェックする人はいるので、間違いがあっても正される可能性が高いのですが、それも絶対ではありません。

そして、間違いの内容によっては取り返しのつかない場合もあります。Web記事なので紙媒体とは異なり、間違いに気づけばあとからでも訂正はできると思うかもしれません。しかし、それより先に記事が拡散してしまうと、それから訂正をしても手遅れです。

そこで、そのような事態が起きないように、誤字脱字などを見落とさないための校正の方法についてご説明します。

校正の精度を高める!時間を置いてからのチェック

まず、時間的余裕があるのであれば、校正は書いた直後に一度行い、少し時間が経ってからもう一度行うのが賢明です。執筆直後は気分が高揚しており、また、疲れもたまっているため、ミスを見逃しやすい状態にあります。少し時間を置いて頭がクリアになった時に見直す方が正確なチェックができる可能性が高いのです。

できればひと晩寝て、疲れが完全にとれた朝にもう一度チェックするのがベストでしょう。ただ、それほど時間的余裕がない場合もありますから、そういう時はティータイムでも挟んでひと息ついてからのチェックをおすすめします。

また、チェックの際、音読すると視覚と聴覚の両方から同時に情報が得られるため、黙読するよりもミスに気づきやすくなります。さらに、プリンターがあるのならプリントしてからチェックをするのもひとつの手です。全体が俯瞰して見られる紙の媒体であれば、ディスプレイ上では読み流されてしまうミスに気がつくことがあるからです。

ミスの見逃しを減らすためのチェック項目

校正は誤字脱字を探して修正するのが主な作業ですが、より具体的に何をチェックするのかを理解して行わないとミス自体を見逃してしまう可能性があります。そこで、対策として、チェックすべき項目を事前に作っておくのです。

例えば、パソコンを使って記事を書く場合、漢字の変換ミスがよくあります。『意外にも』とするつもりが、『以外にも』と誤変換してしまうようなケースです。読み方が同じでどちらの漢字でもなんとなく意味が通ってしまうため、漠然とチェックをしているとミスに気づかずに読み流してしまう恐れがあります。

次に、漢字以上に気が付きにくい誤字が英単語です。普段はあまり使わないだけに、書き間違えてしまうケースは少なくありません。さらに、半角と全角の違いも見逃しやすいポイントです。あとは、誤字ではなくても専門用語や難しい漢字の場合、想定読者を頭に思い浮かべ、この言葉で理解できるかを考えることも重要です。一般の人が知らないであろう専門用語を説明なしで書いてしまった場合は、もっと平易な言葉に書きなおす必要があります。

特に注意が必要な数字と固有名詞

さまざまなミスのパターンの中でも間違うと特にまずいのが、数字と固有名詞です。例えば、『700人』としなければならないところを『7000人』と書いてしまったというケースです。記事の内容によっては読者と関係者に多大な迷惑をもたらす場合があります。また、固有名詞も同様です。店名や商品名が間違ったまま記事になっては大きな問題です。したがって、数字や固有名詞の出てくる箇所は一度立ち止まり、頭の中でよく吟味しながらチェックをしなければなりません。

このように、特に気をつけなければならないポイントを要注意チェック項目として挙げておき、常に意識するように心がけておくと、自然にそこに目がいくようになります。そのレベルまで達すればミスはおのずと少なくなっていくでしょう。

誤字脱字はあることを前提に最低3回はチェック

自分では完璧に書いたつもりでも読み直してみると、意外にミスは見つかるものです。また、一度見直しただけではチェック漏れがある可能性があります。誤字脱字は必ずあるものだと認識した上で最低3回は見直す習慣を身につけましょう。そうすることで、記事になったあとでとんでもないミスに気がついたという事態からの回避が可能となります。

こぶたのまとめ

ミスを見逃さないためのチェックのポイント

  • 最終チェックはなるべく時間を空けてから行う
  • 音読するとミスの見落としが少なくなる
  • ミスをしやすいパターンを意識しながらチェックする
  • 数字と固有名詞は特に要注意
  • 最低3回は読み返す

この記事をシェアする

みんなの感想文

この記事は役立ちましたか?
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
  • 記事を書いた後に見直すことが重要であるとはわかっていたのですが、具体的にどういう観点や方法で見直せばよいかについて書かれていて、たいへん参考になりました。本記事の最後に記事をチェックするポイントがまとめられており、今後ライターとして活動していくためにも覚えておきたいと思いました。
  • 冒頭の「間違ったままでいると取り返しがつかないぞ!」という戒めにはどきりとしましたが、個人的にはそれほど参考になったとは思えませんでした。 本当に一文字も書いたことがないという方には参考になるかと思いました。
  • 文章を書く上で誤字脱字はしないように心がけていますが、ライターという仕事の場合は、それに加えて半角と全角の間違いや、専門用語の使用も気を付ける必要があると思いました。 書いた文章を音読するというテクニックは、すぐに取り入れてみたいです。
  • ライティングをする上でミスを見逃さないための構成術はとても役に立ちました。余裕がある時は時間を置いてからのチェックや誤字脱字のチェックを欠かさず行いたいと思います。自分の記事が間違ったまま世に出ることがないように、責任を持って取り組みたいです。
  • 文章を書いた後の脱字や誤字を見逃さないテクニックがよくわかりました。自分も文章を完璧に書いたつもりでも、後から字が間違っている事は珍しくないので、やはり記事どおりに最低でも3回は見直すように気をつけようと思います。
  • 色々な記事を読んでいると、時々、誤字脱字を見つけることがあります。不快に思う時があるので、自分が書くときは、何度も見直します。最後は声に出して読んでいます。それでも、見逃す時があるので、最低3回は見直そうと思いました。
  • 最近ブログ記事の作成依頼などをこなすようになりましたが、校正についての重要さを再認識しました。なるべく、納期に時間があろうと早めに提出するように心がけていましたが、少し時間を置いてから再校正するようにしたいと思いました。
  • 自分がミスをしたままでは、間違った文章が世に出回ってしまうということが恐ろしいと感じました。記事を書いた後には少し時間をおいて間違いをチェックすることが必須だと思います。チェック項目を利用していきたいです!
  • Webライターについて色々と調べていた私にとって、とてもありがたい記事でした。特に、時間を置いてから書いた記事を見直すというポイントが参考になりました。今後はミスがあることを前提に、冷静になってから見直しを行おうと思いました。
  • 一応、文章を書き終えるごとに校正はするのですが、具体的な判断基準が曖昧だったので詳しくテクニックを知ることができたので良かったです。特に固有名詞や数字のデータといった部分は間違えると大変なことになるので、入念な確認を忘れないようにしたいです。
ページトップへ戻る