共感を呼ぶ文章の書き方とは?Webライターが知っておきたい共感の仕組み
ライティングにおいて大事なことは、正確な情報と内容の濃さ、さらに情報内容を読者に共感してもらうことです。共感を得るといっても、簡単なことではありません。一般論だけではなく、深堀をした具体的な描写が求められます。
読者の気持ちに沿った共感を呼ぶライティング術とは一体何か、その方法に迫ります。
共感は個人的体験や経験に基づく
Webライターがライティングで求められるのは情報の正確さや一般的な論調はもちろんですが、それと同じくらい読者からの共感が得られる文章の書き方ができるかどうかがとても大事です。
実は、共感は「~でなくてはならない」「○○すべき」というような断定的な論調の記事には起こりにくいものです。人間が共感を覚えるのは、読者自身と同じような体験や経験、心の動きが描写されている場合においてが圧倒的です。読者と同じような趣味や体験を軸に展開されているブログなどが人気を集めるのは、そのような理由によるものです。
読者の共感を集めるためには、トピックスのメインアイデアになる一般論に加えて、個人的な気持ちや感想などのパーソナルな情報を記述するのが望ましいです。その場合の注意点として、ただ単に自分の伝えたいことを述べるのではなく、読者が望む共感ポイントを見極めた上で自分の思いを伝えるという点をお忘れなく。
共感は拡散される!ネット社会の共感力
人間が求める共感の本質は「安心感」です。人と違ったことをしたい、経験したいという、他人との差別化を望む反面、自分と同じような感覚や思いを持つ他人とは繋がっていたいものです。
ネット社会の現代ではSNSを媒介し、同じような趣味や感性を持つ人たちが集まり、コミュニティが形成されていく環境にありますが、そのようなコミュニティに人が集まるのは、共感や安心感を求めるからに他なりません。
ライティングにおいても、こういったコミュニティにおける共感を呼び起こす表現をすることによって安心感が生まれ、人が集まり、ひいては共感の連鎖、輪が広がります。多くの人がネット上に溢れる情報の中から、自分が必要な情報、共感を覚える情報の取捨をしています。
共感は感情に基づく人間的な描写がされている内容にこそ生まれます。ひとつのトピックスに対して生まれた個人的な感性や感情を大事にし、心のこもった人に伝わる文章を心がけることこそが、ネット社会における共感を生むライティング技術といえるでしょう。
あくまで客観的に、かつ具体性をもって
文章の中で、共感を得るということに走りすぎたり、感情論に終始してしまったりしては、逆に読者の気持ちは離れてしまいます。
共感を得ようと自分の感情を表した内容がそれだけで終わってしまうと押し付けに感じてしまうものです。Webライターのライティング技術のひとつとして共感を得る文章の書き方に注意することは大事ですが、さらに気をつけなければならないのは、文章の内容が主観的になりすぎないことです。
ただし、案件により主観の記述がOKの場合もありますから、そのような場合は主観を押し付けにならない言葉で表現し、読者の共感を得ましょう。
さらに読者の共感を増すために、主観に基づいた内容の肉付けとして、客観性のある事実の記述をすることが望ましいです。このように、主観という感情や意見を、客観という第三者的意見や事実によって裏付けすることで、個人的意見が独自見解の域を超え、社会的通念として読者の認識・共感を得る可能性があります。
また、主観・客観という違った角度から物事を分析することにより、読者が文章に冷静さを見出し、感情面とは違った客観的な共感も得ることができます。具体的事実と主観、客観的記述をうまくバランスよく構成することが、ライティングにおける読者に共感を得るしくみといえます。
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みんなの感想文
はい・・・9人 / いいえ・・・1人
- ライティングで大切なのは共感を集めること、という部分はとても参考になりました。そのためには、自分の気持ちを押し付けずに客観的な目線で、一般論とパーソナルな情報をバランス良く書くことが大切だということが分かりました。
- どんな記事でも、共感出来る内容だと楽しく読み進められますよね。しかし、それを自分で書くとなると感情的になったりして思うように書けないこともあります。私もつい自分の考えばかりを書いてしまうので、共感してもらえるように注意したいと思います。
- プロのライターになりたいなと思っているので、凄く良い記事だなと思いました。共感する記事を書くことが難しいのか実際に書いてみると本当に思い知らされました。まだまだプロのライターには程遠いので、記事をしっかりと参考にしたいと思います。
- これまでの自分の文章を振り返ってみると主観的な主張が多く、今後は読み手の立場で客観性のある文章が書けるように心がけたいと思いました。その為にも毎回の推敲を忘れないで読みやすい文章が書けるように頑張りたいです。
- 共感というものは感覚的なものだと思っていました。しかし、記事を読んでからは共感は理論的に説明することができるのだとわかり嬉しいです。自分の体験や経験をよりわかりやすく共感してもらえるような文章を心がけたいです!
- 文章を書く際は基本的に自分の好きなことを書くことが多いのですが、やはり読まれる文章を書くためには読者から共感されるような文章でなければならないようです。あまりそういう書き方には慣れていませんが、読まれるためには仕方がないのだと思いました。今後意識してみます。
- 共感される文章を書くことの重要性は理解できたのですが、具体的にどのような書き方をすれば共感される文章になるのかが分かりにくかったです。気持ちを込めればいいわけではないと思うので、もう少し具体的なアドバイスが欲しかったです。
- 共感してもらえるような文章を書くのが、正直苦手だったので、この記事はためになりました。主観と客観のバランスを上手に取ることってできそうでなかなかできない技術ですよね。もっとこぶたの鉛筆を読んで勉強していきたいです。
- 主観性のある文章と客観性のある文章を上手に使い分けて読み手さん側に伝わりやすい文章が書けるようにもっと頑張りたいなと思いました。また記事を読むと私の文章は感情論に終始してしまいがちだったので今後は気を付けたいです。
- 文章で思いや考えを伝えるには、文章力や語彙力だけでなく共感を呼べるかどうかも意識することが大切だと気づくことができました。文章を書くことに慣れてきたら、読み手が共感できる文章を意識してみたいと思います。ライター活動をしたいと考えている方や既にライティングをしている方にも役立つ内容です。