<説明文編>同じテーマで「コラム」と「説明文」を書き分けてみた

<説明文編>同じテーマで「コラム」と「説明文」を書き分けてみた

こぶたの鉛筆の担当者さんから、同じテーマでコラムと説明文を書き分けて、違いについて解説してほしいという依頼が来ました。

今回書くのは説明文の方です。テーマはどちらも不動産投資信託についてで、文字数は1000文字。条件は下記の通りです。

案件詳細

「不動産投資信託とは」という説明文を作成してください。

案件詳細 ■想定読者
不動産投資信託に興味がある

■記事の方向性
・不動産投資の始め方がわかる
・不動産投資を始めたいと思う。

■記事掲載先
不動産投資信託の会社が運営するメディア

文末表現 / 指定事項 文末表現:「です・ます」調
・目線:メディア運営者
・比較:OK
・ネガティブ:NG
・固有名詞:NG
本文 ■段落構成
文字数:1,000文字
導入文
2~3段落
まとめ

 

では、説明文としての書き方で書いてみます。

できる人は知っている!不動産投資信託を上手に運用するコツ

預貯金金利が低い昨今、個人投資家を中心に根強い人気を保っているのが不動産投資信託です。比較的リスクを分散しやすく、安定性と収益性を兼ね備えているため、初心者でもポイントを押さえれば始めることが可能です。
そこで、これから不動産投資信託を始めたいという方でもわかるように、不動産投資信託についてご説明します。

不動産投資信託とは?

不動産投資信託とは、アメリカで1960年代に誕生したREIT(リート)のことです。Real Estate Investment Trustの略称で、投資家から集めた資金で不動産を運用したうえで、賃料収入などの形で得られた利益を投資家に分配する金融商品です。

日本では、長年不動産を対象とした投資信託は禁じられていましたが、2000年11月に改正された「投資信託及び投資法人に関する法律」により、不動産を対象にすることもできるようになりました。そのため、2001年9月には不動産投資信託のための市場が創設され、取引が始まりました。仕組みの一部がアメリカのREITとは異なっているため、日本独自のREITという意味でJ-REITとも呼ばれています。

不動産投資信託では、不動産の投資を専門に行う投資法人を置きます。この投資法人は、投資以外の業務を行わない特別な法人のため、運用は外部に任せています。投資法人は、不動産の選定や、管理、資金の調達など、ほぼすべての業務を資産運用会社に任せるため、実質的には投資法人の重要な業務は資金運用法人の選定になります。

不動産投資信託のメリットは?

不動産投資信託のメリットとしては、次の5つが挙げられます。
1.金額が小さくても不動産投資ができる
個人で1つの不動産に投資して運用しようと思うと、一度に多額の資金が必要ですが、多くの投資家から資金を調達して購入するため、1人当たりの金額は小さくても運用可能です。

2.少額ずつ複数の不動産にリスクを分散しながら投資することができる
多くの投資家の資金で金融商品を購入すれば、投資先を分散することも可能になるため、景気や業績の変化があっても、リスクを減らせます。

3.不動産運用は専門家が行う
直接不動産投資を行う場合には、維持管理も自分で行う必要が出てきますが、プロに運用を任せれば、関連業務のすべてを任せられます。

4.換金性が高い
不動産投資信託という形をとることで証券取引所を通してリアルタイムに価格の変動を知ることができます。

5.収益の分配率が高い
日本の不動産投資信託では、利益のほぼすべてが投資家に分配されます。直接不動産投資するのとほぼ同じように、分配金を受け取ることができるため、メリットが大きいのです。

不動産投資信託のデメリットとは?

不動産投資信託は多くのメリットがある分、デメリットもあります。例えば、証券取引所で取引される金融商品のため、元金や利回りが保証された商品ではないという点が最大のデメリットとして挙げられます。

不動産投資信託に限ったデメリットという部分は少ないのですが、株式や一般的な投資信託と同様のリスクはあるため、目論見書などに記載されているリスクについてはあらかじめ理解しておくことが必要です。

まとめ

不動産投資信託は、比較的安定性と収益性が高い反面、元本や利回りの保証がないというリスクもある金融商品です。同額の投資でどれだけ収益を上げられるかは、投資法人が選んだ資金運用法人次第という面もあるため、投資法人を選ぶ際には、その投資法人がどのような資金運用法人を選んでいるかという点もしっかりチェックする必要があるでしょう。

以上のように、説明文として書くときには、自分の考えや感想を入れずに客観的な書き方をします。読み手が必要とする情報を落とさないように注意し、単に説明項目の羅列にならないようにしましょう。

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こぶたのまとめ

  • 説明文は客観的な視点が大事。
  • コラムと違うところは自分目線の意見や感想を入れない点。
  • 読み手の欲しい情報は何かを考え、ただの説明の羅列にならないように注意する。

 
以上のことに気を付けながら、説明文にもチャレンジしてみましょう。

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みんなの感想文

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  • わかりやすいです。思わずコラム編も読んでしまいました。二つを読み比べてみると、ちょっとした違いで文章の質感がまったく変わることに気づきました。コラムと説明文の感覚がハッキリしていないと文章の軸がぶれてしまうので、このようにしてわかりやすく説明してくれることで違いを意識して執筆できる気がしてきました。
  • 説明文はよく書いているのですが、説明の羅列になってしまいがちです。自分の意見を入れそうになる時もあり、気を付けなければと思っています。コラムと説明文の違いがしっかり説明されていたので、すごく参考になりました。
  • うめこんさんが作成した説明文を是非読みたいと思っていたので今回、読むことができよかったです。また、コラムの文章と説明文の文章の違いがよく分かりました。このように違いが比較できるよう記事はライター初心者には嬉しいです。
  • 同じような不動産系のトピックで説明文に挑戦したことがあったのですが、見事非承認をいただいてしまいました。今回のうめこんさんの記事を読んで、衝撃を受けました。不動産投資について全く知識のないわたしでも非常にわかりやすく書いてあるし、とても簡潔で読みやすかったです。
  • 同じテーマについて書くにあたり、目線の違いやテーマの方向性の指定によって、出来上がる文章の印象がだいぶ違うことが実感できました。自分が記事を書くにあたり、指定事項をしっかりチェックして、記事の方向性をしっかり定めて書きたいと思いました。
  • コラムや説明文はよくある案件ですが、ライティング中に混同してしまうことが度々ありましたが、同じテーマを使って書き分けてもらったことで、違いがはっきり理解できました。今後、自分が客観的な文章を書こうとしているのか、主観的な文章を書こうとしているのか意識しながらライティングしたいと思います。
  • 同じ文章でコラムと説明文を書いてくれているので、コラムとは何か、説明文とは何か、を理解する事にとても役に立つ記事だなと思いました。文章も読みやすかったので、苦痛じゃなかったです。凄くわかりやすい文章でした。
  • 今まで、コラムと説明文の違いをはっきり理解していませんでした。そのせいで非承認になる事もあったので、この記事はとても参考になります。それぞれの特徴を把握して、書き分けられるようになれば、もっとライターとしてのスキルも身につきそうです。
  • 説明文とコラムについて判断があいまいだったので、詳しく違いを知ることができて本当にためになりました。説明文は客観的な表現、視点が大事とのことで、主観的な文章を書きがちな自分は今後改めたいと反省しました。
  • 同じテーマでも説明文とコラムだと印象がずいぶん違うものだと思いました。自分の見解を入れるため、コラムのほうがより専門敵で書いた人の人間性が出やすい気がします。慣れるまでは書き分けのポイントをつかむのが難しそうですね。
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