ライターの仕事を理解すること、そして、仕事探しのコツとは？

ライターの仕事に興味を持つ人の中には、作文コンテストなどに応募した経験がある人も多いのではないでしょうか。「好きこそものの上手なれ」といいますが、やはり「書くこと」が好きな人は、おのずとライターの仕事に興味が湧いてくると思われます。ここでは、仕事として記事を書く意味や、そのための仕事探しのコツについてまとめました。

ライターに求められることは、発注者の条件に合わせること

「ライターの仕事＝記事を書くこと」です。つまり、書くことが好きな人にはお勧めの仕事だといえます。ただし、趣味で書くこととは同じ土俵で考えないことが大切です。

詩やエッセイ、小説などを書いてコンテストに応募する場合は、入賞すると賞金がいただけたり、出版の道が開けるかもしれません。そのためには、自分で書きやすいテーマを選んで応募することが多いですね。また、得意分野のコンテストを選んだほうがスムーズに書き進めることもできますよね。

しかし、仕事として書く記事は、自分の都合に合わせるのではなく、発注者（クライアント、あるいは、エージェント）の求める条件に合わせる必要があります。もし、発注者の期待に沿えそうにないときは、最初から引き受けないことが大切です。また、一度引き受けてしまったら、途中で断れないことも知っておきましょう。

地道に実績を積み上げて、より高単価の案件を獲得する

ライターの仕事で収入を得るためには、小さい実績をコツコツ積み上げることが大切です。記事には、ブログ記事、商品説明文、体験談など、いろいろなジャンルがあります。記事作成の難易度は異なりますが、どのような内容であっても、真剣に取り組むことはいうまでもありません。

特に、専門的なテーマに取り掛かるときは、高度な専門知識が求められます。さらに、仕事をしていくうちには、同じテーマの仕事を依頼されることもありますが、常に最新情報を確認するなど、とにかく地道な作業が必要になるのです。

みなさんの中には、ライターの仕事と作家の仕事を同じように考えている人もいるかもしれませんね。実際、明確な区分は難しいようです。あえていうなら、ライターの仕事は自分の個性を出しにくいと捉えることができます。また、作家になると出版した単行本が大ブレイクすることもありますが、ライターの仕事は地道な努力を重ねることで、より高単価の案件を獲得できるのではないでしょうか。

単発的な仕事も取り入れて、いろいろなタイプの案件にチャレンジする

ライターの仕事で収入を得るためには、仕事の数を増やすことが大切なポイントです。ただし、最初からまとまった収入を期待しないで、単発的な仕事から始めることをお勧めします。

また、仕事探しをするときは、1記事あたりの単価や文字数も気になりますね。通常、文字数が増えると単価もアップされる傾向があります。ただし、文字数が多い案件を選んだ場合は、規定の文字数にたどり着くのが大変かもしれません。特に、専門的なテーマを選ぶときは注意しましょう。一方、文字数が少ない案件もありますが、文字数が少なくなると却って難しくなります。

このような事例から、仕事探しをするときは文字数を意識することが大切だといえます。しかし、いつも同じ文字数の記事ばかりを探していると、仕事の選択肢も少なくなってきます。やはり、いろいろな文字数の記事を経験しながら慣れていきましょう。

ネット上には、自分に合った仕事を探せるクラウドソーシングがあり、難易度や文字数もいろいろな案件が掲載されています。単発的な仕事も多いため、思い切ってチャレンジしてはいかがでしょうか。

発注者との信頼関係を築いて、メインとなる仕事を決める

ライターの仕事で安定した収入を得るためには、発注者から継続的な仕事を受けることが条件になります。そのためには、自分の中でメインとなる仕事を決めましょう。とはいえ、最初からまとまった仕事をいただけることは難しいといえます。やはり、そこにいたるまでには、発注者との信頼関係を築くことが大前提となります。

仕事でインターネットを使うことは、発注者との物理的な距離を超えてやり取りできるメリットがありますね。その一方で、相手と直接向き合えないことがデメリットにもつながります。そのため、微妙な温度差が生じることもあり得ます。

もし、相手との信頼関係がゆらいでしまうと、仕事を継続的にいただくことが難しくなってきます。それを防ぐためにも、発注者との連絡を密にすることを心掛けましょう。メールに挿入する「署名」には、自分の電話番号はもちろんですが、緊急連絡先も入れておくことをお勧めします。

発注者や家族とのコミュニケーションが長続きのコツ

ライターの仕事を引き受けるときは、締切日の設定は不可欠な条件になります。もし、締切日まで余裕がない場合は、引き受ける前に発注者と交渉することをお勧めします。そのときは、ギリギリのスケジュールを組むのではなく、2～3日余裕を持たせることが大切です。その上で、前倒し納品したほうが気分的にも楽になります。なお、完成するまでの日数が掛かる案件の場合は、進捗状況を発注者に中間報告することも大切なポイントです。

また、仕事内容について定期的な見直しをする必要性もでてきます。ライター初心者やライターを目指す人にはまだ先の話かもしれませんが、これを機に知っておくといいでしょう。

さらに、在宅での仕事を続けるためには、家族の理解や協力が大切になります。自分が仕事に集中することで団らんの機会が減るなど、家族に迷惑を掛けているかもしれません。配偶者の扶養範囲内での働くことを条件にして始めた場合も、途中で気持ちが変わってくるかもしれませんね。いずれにしても、独断で仕事を続けるのではなく、折に触れて家族と相談することをお勧めします。

なお、仕事内容に無理がある場合は、一時的にお休みすることや取引を終了することも考えましょう。もちろん、これまでの取引に対しては、発注者に感謝の気持ちを述べることはいうまでもありませんね。

ライターの仕事は在宅でできる理想的な仕事です。せっかく始めた仕事を長く続けるためにも、仕事の特徴を理解することはもちろん、自分に合った仕事を探しましょう。また、家族の理解や協力を得ながら楽しんで続けていくことをお勧めします。