思わぬトラブルにつながる?ライターとしてきちんと押さえておきたい法律
ライターとして活動する上で注意すべき点はたくさんありますが、よく言われるのが著作権に関する問題です。ライティングのためには取材や調査が欠かせませんが、そうして取得した情報の使い方によっては無意識のうちに著作権侵害を犯してしまい問題になるケースもあります。そこで、どういった点に注意しておくべきかを押さえておきましょう。
そもそも著作権とは?
著作権とは、自分のアイデアによって生み出した文章や絵画、写真などを独占的に利用できる法的な権利のことを指します。こうした権利は著作物を製作した人物(著作者)に認められています。著作権の中には複製権、つまりコピーすることができる権利や公表するための伝達権が含まれており、それゆえに著作物の無断コピーが禁じられているということになるのです。
うっかりでもダメです
著作権は著作者にのみ認められている権利です。その権利を侵害することは認められておらず、ネット上に公表されている文章を流用して自分の文章として発表することは著作権侵害に該当してきます。したがって、参考資料とする際にはきちんとルールに従った上で活用する必要があります。こうしたルールを知らずにうっかり文章をそのまま流用したり、写真や画像を無断で使ったりするとたとえ悪意がなくても著作権侵害と認定される可能性があります。そのため、ライターにとって大切なルールである著作権をきちんと理解しておく必要があるのです。
引用するためのルールとは?
では、参考資料として活用したいと思った時にはどのように引用すればいいのでしょうか?引用にはきちんとしたルールがありますので、それを押さえれば著作権侵害には該当しないようになります。押さえるルールは以下の通りです。
まず、引用がどうしても必要だという必然性が認められる必要があります。文章の流れで引用が必要ないのでは?と思われる時に引用してしまうとちょっとグレーかもしれません。
次に、引用したものについてははっきりと引用したものとわかるように区別をする必要があります。例えばここから引用、ここまで引用という形で明確に区切るなどです。自分の文章と勘違いされないようにしておきましょう。
そして、引用した内容については一言一句改変しないこと、そして引用したものについてはきちんと出典元を記載することも忘れてはいけません。
こうしたルールをきちんと守っておかないと、著作者から権利侵害を訴えられる可能性があることだけはゆめゆめ忘れないでいたいものです。
違反するとどうなるの?
これまで著作権侵害について書いてきましたが、もし違反したらどうなるのか?というところも押さえておきましょう。簡単に言えば、民事上の責任と刑事上の責任を問われる可能性があります。民事上でいうと、侵害行為の差し止め、つまり作品の削除などを求められたり、それによって得た不当利得の返還、損害賠償請求がされる可能性があります。
刑事上の責任でいうと、裁判の結果次第では懲役刑や罰金刑、あるいはその双方が課せられる場合があります。刑事上の責任でいうとあくまでも著作者から訴えられなければ問われない、いわゆる親告罪にはなりますが、大きな責任を問われうるという点から考えると、きちんと著作権を守っておくことがもっとも基本的なスタンスだと言えるでしょう。
きちんとオリジナリティのある文章を作りましょう
著作権侵害についてまとめてきましたが、要は自分オリジナルの文章を作れば大丈夫ということです。ライターとして活動するのに、そもそも他人の文章をそのまま使うのは自分のライティングスキルを否定しているも同然です。そういったことのないよう、自分の文章は自分で考えて作るという当たり前のスタンスを大切にして活動するのが一番だといえます。
こぶたのまとめ
・著作権侵害はうっかりでもダメです
・定められている引用ルールはきちんと守りましょう
・自分オリジナルの文章作成をすれば大丈夫
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みんなの感想文
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
- ライティングのお仕事をする上で、気を付けなければならないルールを再確認することができました。著作権など、あまり深く考えたことは無かったので、うっかりや、知らなかった、という言い訳が通じないということをしっかり念頭においておこうと思いました。
- 既に作成されている記事は参考にすることは認可されても、ほぼそのまま引用するということ自体が著作権法に反するのだということを知りました。そのまま引用したことはありませんが、ついうっかりもNGということで、より一層気をつけたいと思います。
- 著作権がとても大切になってくることがわかりました。うっかり忘れがちな部分ですが、とても大切で法律に触れるような部分なので、気を付けたいと思いました。とても分かりやすく記事に書いてあったので、注意しながら記事が書けそうです。
- うっかりでも著作権という法律に触れると罰せられるのはとても怖いと思いました。身近な法律で、うっかり忘れちな部分なので気を付けたいです。すぐにでも気を付けられることなので、注意して記事を書きたいと思いました。
- 著作権を侵害する気はありませんが、うっかりしてしまったということはあり得ることです。でもライターのプロとして働くなら絶対に注意しなくてはいけないということが分りました。ペナルティーについても詳しく書かれていたので参考になりました。
- ライティングの仕事をするうえで、当たり前だけど気をつけなければならないことを教えてもらったと思いまうす。簡単に閲覧できる文章や写真ですが、それにはちゃんと著作権があるんだという意識を持って、ライティングをしようと思います。
- 他の文章を参考にするのは良いけど、自分のなかで理解して文章を変えないといけない、と改めて感じました。文章のコピペは厳禁。出典元を記載していないものを、たまに見ますが、どうなんだろうと感じてしまうので、気を付けたいです。
- コピーとまではいかないですが、素敵な文章を見るとついつい真似したくなってしまうので、気を付けようと思いました。著作権についてここまで厳しいとは思っていなかったので、ライティングが少し怖くなってしまう気持ちも少々出てしまいました。
- 私は、インターネット上に存在する文章を引用して使用することがあります。そのため、引用元をしっかりと明かさないとならないこと、さらに引用した内容は変更してはならないことは知っていましたが、具体的にどれほどの責任が問われるのか知りませんでした。記事を読んで引用についてさらに気を付けていかなければならないと思いました。
- ライターの仕事を始めたばかりで、法律に関しては無知な事も多かったので、驚く内容の記事でした。知らず知らずのうちに、著作権の侵害をしてしまう事がないように、気をつけようと思いました。オリジナリティのある記事が書けるようになれば、ライターとしての技術も上がりそうです。