プラチナライターの案件で多い『コラム』を書くときのポイントは?
サグーワークスには様々なジャンルの依頼がありますが、あなたはどのジャンルが得意ですか?レギュラーやゴールドの案件は説明文や紹介記事、体験談などが多いようですが、プラチナの案件になると、文字数の関係もあり『コラム』の依頼が多くなります。
私が普段書いているのもコラムが中心ですから、今回はコラムを書く時のポイントについて解説します。
コラムって何?
コラムとは、限られたスペースにはめ込むために書かれた短い記事のことを言います。イメージしやすいのは朝日新聞の「天声人語」、読売新聞の「編集手帳」あたりでしょうか?
もともとは縦長のスペースを埋めるために書かれた文章でした。古代ギリシャやローマで使われた石造りの円柱のように縦に細長いスペースという意味で「カラム」と言ったそうです。今はそのような隙間に差し込める短い文章というような意味で使われることが多いようですね。
文章の形としては短くても起承転結がきちんとあり、テーマについてライターなりの考察や意見が加えられているのがコラムの特徴です。新聞コラムがよく国語などの入試問題に使われるのはそのような特徴があるからなのでしょうね。
コラムは硬いの?それとも柔らかいの?
「コラムを書いてほしい」と依頼されても、どのような文章を書いたらよいのかわからないという人もいるのではないでしょうか?実は、コラムとして書ける文章は幅が広いのです。
同じテーマでもかなり学術的な硬い文章にしてしまえば「評論」になりますし、自由に自分なりの考えを述べていけば、かなり柔らかい「エッセイ」でもOKということになります。ですから、そのさじ加減をどうするかの判断が難しいといえます。
しかし、プラチナライターの仕事として依頼されるコラムの場合、ガチガチに硬くなくてもやや硬めに書いておいた方が無難です。評論というほど硬くはなくても、軽い口調で自分の意見を自由に述べられるようなエッセイでOKということはあまりありません。
企業のホームページなどで使われることが多いため、あらかじめどのようなページに使われるのかを確認できるのであれば、掲載ページの雰囲気はきちんとつかんでから書いた方がよいと思います。
テーマが自由な時はどうしたらいい?
コラムの依頼にはいろいろな形式があります。タイトルや見出しまで細かく決まっていることもありますが、中にはおおざっぱなテーマが決まっているだけのものや、完全に自由テーマで文字数だけが決まっているものもあります。
かなり自由度の高い案件の場合、テーマに沿った内容であれば、ライターが書きたいように書いてよいと言ってしまえばそれまでですが、丸投げで依頼されるものほどなぜか修正依頼が来ます。やはり、依頼する側の頭の中には「ここのページに入れるものはこんな風に書いてほしい」というのがあるので、依頼されて書くコラムの場合、まるっきり自由ということはないのです。
ですから、書き始める前にクライアントの意向は可能な限り確認しておいた方がいいですよ。面倒でもその方が二度手間になりません。直接クライアントの意向を聞けない時でも、どのようなページに使われる文章かという点をチェックして、そこから自分なりに推理してみる必要はあるでしょうね。
それと、季節感や時事が現れている方がよい場合と、いつ読んでも違和感のないものにした方がよい場合があります。掲載ページがいつ書いたかがわかる形であればジャストタイミングな内容が喜ばれますが、通年掲載されているホームページの場合には、いつという時期が特定されない方がよい場合もあります。
また、自分の意見を加えることができても、読み手の共感が得られないものはNGです。普段から、幅広い情報や様々な人の考え方に触れながら、自分なりにテーマについて意見を言えるようにしておく必要があるかもしれませんね。
サグーワークスの仕事でコラムを書く場合には、細かい指定事項がないか、書き始める前に隅々までチェックすることが大事です。そして、ボツを恐れずとりあえず何度もチャレンジしてみる必要もあるでしょうね。
たくさん書いてみなければ、どのくらい自分の色を出してよいのか、さじ加減がわかるようにはなりません。何度も修正させられるうちにだんだん感覚的にわかってきますから、「コラムは苦手」と感じている人も、恐れずチャレンジしてみましょう。
こぶたのまとめ
- コラムは一定のテーマについて述べた文章
- 短くても起承転結が必要
- 自由テーマでもクライアントの意向をくみ取る
- いつ読んでも違和感のないものがよい場合もある
コラムはたくさん書いて、硬さと柔らかさの微妙なバランスを感覚的に身につけるのが一番!苦手意識を持たずにどんどんチャレンジしてみましょう。
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みんなの感想文
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
- コラムの書き方は、自分が常々悩んでいることだったので、とても参考になりました。NG例なども具体的に指摘されていて、記事を読み終えた時には思わず「なるほど」と呟いてしまいました。この記事に書かれていた指摘を念頭に置いて、自分でもさっそくコラムを書く案件に挑戦してみたいです。
- コラムは苦手で、今まで避けていました。コラムは抽象的で、捉え方次第で、確かに評論のようにもなれば、エッセイのようにもなります。次回からは、先方に質問できる場合は、事前に質問をしておき、できない場合も、個別指定事項を隅々まで確認してからチャレンジしようと思います。
- プラチナライターではないのですが、プラチナライターになるとそのような案件も来るのか、ということを想像すると面白かったです。今はプラチナライターではありませんが、近い内にプラチナライターとして活躍していけるようになりたいです。
- コラム風と言われて戸惑った覚えがあります。でも回を重ねるごとに「語尾をこういう風にすればいいんだな」とか、「自分の気持ちをさりげなく入れたらいいんだな」など、書くことでどんどんコツをつかんでいたように思います。本当に、「没を恐れずチャレンジ」、これが大事ですね。
- 一言にコラムと言っても、ちょどよいやわらかさや硬さを考えながら文章を作らないとだめなんですね。季節などを意識せず、いつ読んでも違和感がないようにというのも勉強になります!共感してもらいやすい文章を書くことも大事ですね!
- 一般のライター向けにもたまに出てくるコラム案件。今まではどのように書けばよいのかがわからなくて手を出していませんでした。今後は記事に書かれていたように、掲載先のホームページを見てどのようなテイストの記事を求められているかを把握することを意識してコラムに挑戦してみたいと思います。
- コラムについて、なぜそう呼ばれるようになったかという歴史から始まり惹き込まれました。コラムという言葉はよく聞きますが、具体的にどういうものか理解出来ていなかったと気づきました。同じコラムでも評論とエッセイに分かれるというのも知ることができて良かったです。
- 知っているようで知らないコラムが丁寧に詳しく説明されていたので、とてもためになりました。自分がコラムを書くときの参考になる記事で、「起承転結」を意識して文章を書くことは、すぐに実践したいと思いました。
- コラムって難しそうだったので、今まで手を出した事がありませんでした。でもこちらの記事を見て、ポイントを守れば意外とできそうだなという気になれました。簡単な記事ばかりでは成長もしないので、記事を参考に上にチャレンジしてみたいと思いました。
- コラムは自分でも得意な方ですが、指定を良く理解しないまま書き上げてしまう事が多かったので初心に帰った気持ちです。読まれる時期は気にしていなかったので次回からは参考にして書いてみようと思います。文章の硬さも意識していけないのかと気が引きしまりました。