読みやすい文章を書くための技法4選

読みやすい文章を書くための技法4選

実際に自分の手で文章を書く方は減ってきていますが、パソコンを利用して文章を書く機会はどんどん増えていっているのではないでしょうか。特に最近はWEBから利用できる記事投稿型のクラウドソーシングも増えてきていますので、文章はビジネスパーソンに限らず、専業主婦の方や学生など幅広い方が書くようになりました。
とはいえ、「自分の思ったように文書を書けない」「意味が分かりにくい文章になってしまう」という悩みを抱えている方も多数いらっしゃいます。ここでは、読みやすい文章を書くためのポイントをご紹介いたします。

読みやすい文章は結論→理由→根拠→まとめ

読みやすい文章のために、まず必要なことは「結論」を先に読み手に伝えることです。結論を最初に持ってくると、文章の流れが決まりますし、読み手にとってもこの文章を読むとどのような知識が得られるのか初めに分かるというメリットがあります。
最初に結論を持ってきてしまうと、読み手がそこだけ読んで最後まで読んでくれなくなるのではと考えてしまいがちですが、実際は最初に読み手の気持ちをどれだけ掴めるかが重要なポイントになるのです。
このように、結論を先に伝える方法を「PREP法」と言います。
「POINT:結論」「REASON:理由」「EXAMPLE:根拠の例示」「POINT:まとめ」という流れで文章を構成する方法で、この流れで文章を書くと読み手に伝えたいことを伝えやすくなります。
世の中には様々な文章が溢れていますから、読み手にとって分かりにく文章は読んでもらうことすら出来ません。まずは最初に読み手の心を掴むことが最後まで文章を読んでもらえる秘訣です。

まわりくどい表現を避ける工夫

まわりくどい表現を避ける工夫

「〜のように」「〜という」「〜と思います」等の断定を避ける言い回しは、読み手の思い込みや裁量により取れる意味の幅が広がります。そのため、断定することを避けて書き手の文章に対する責任を回避したい時などに頻繁に用いられる表現です。
ですが、あまりにもこれらの言葉を多用してしまうと、文書が間延びしてしまう上に、この文章が本当に言いたいことがどこにあるのか分からなくなってしまう危険性をはらんでいます。
例えば、「どのように作るか」であれば「どう作るか」に、「〜ということを意味する」は「〜を意味する」に、「〜するのは避ける」は「〜しない」のように、出来るだけ簡潔に分かりやすく表現しましょう。
基本的にこれらの曖昧でまわりくどい表現は、自分の意見に確信が持てず言い切れない時に使用しがちです。自分の書いた文章には責任を持つという点からも、出来るだけこのような表現は使わないようにしたいですね。

読みやすい文章から遠ざかる接続詞の多さ

接続詞は文章と文章をスムーズにつなぐために使用されます。しかし、あまりにも接続詞を使い過ぎると文章が間延びし、読みやすい文章からはどんどん遠ざかっていってしまいます。
例えば、「私は北関東出身だ。そして、現在は東京に住んでいる。しかも23区内に家があるので、家賃が高い。」という文章から接続詞を外してみます。すると、「私は北関東出身だ。現在は東京に住んでいる。23区内に家があるので家賃が高い」となり、読み取れる意味は全く変わらないことに気がつくのではないでしょうか。
もちろん、読み手がリズムよく文章を読むためには接続詞は不可欠ですし、その文章の内容により適切な接続詞を選ぶことは大切です。ある程度の長さのある文章で、全く接続詞が使われていないと文章が細切れになり、テンポよく読み進めることが出来ません。
読みやすい文章を書くためのポイントは、接続詞の使用を必要最低限にとどめ、リズムよく読める文章を作ることと覚えておいてくださいね。

漢字とひらがなの比率を意識して書く

漢字とひらがなの比率を意識して書く

読みやすい文章とはすなわち、分かりやすく理解しやすい文章とも言えます。文章は読み手に伝えるために書くものですから、出来るだけ伝わりやすい表現を選ぶことが大切です。
そこで気をつけたいのが、漢字とひらがなの割合をどの程度にすべきかという事です。漢字が多すぎたり、難しい漢字が多用されている文章は目に入っただけでも難しいと敬遠してしまいがちですし、読むのを諦めてしまうことも少なくありませんよね。
一般的に読みやすい文章の漢字の割合は、漢字:ひらがなで3:7程度が目安になるとされています。具体的には、漢字を1文字に対しひらがなは2文字程度、接続詞は平仮名表現を用いる、副詞や代名詞は一部の例外を除いてひらがなを用いるといった事です。代名詞で漢字を用いるのは「私・彼・彼女・何」、副詞では「主に・大いに・少なくとも」というものに留めておくのが無難です。
パソコンを利用して文章を作成するとパソコンが漢字に変換してくれますから、難しい漢字を使用してしまいがちです。ですが、漢字の多用や日常的にあまり使われない漢字を使用することで、読みやすい文章からはどんどん遠ざかってしまうことを忘れないようにしてください。

まとめ

ライターであれば、誰でも出来るだけ読みやすい文章をかけるようになりたいと考えているのではないでしょうか。読みやすい文章を書くことは決して難しいことではなく、きちんとポイントを押さえて練習すれば誰でもできるようになるものです。
自分で文章を書いたら、必ず読み返してみましょう。そしてその文章に違和感を感じたら、何が原因で読みにくくなっているのかを把握することが文章上達への近道です。読みやすい文章を書けるようになりたい方はどんどん自分で文章を書いて、しっかりとポイントを確認することを繰り返していってくださいね。

こぶたのまとめ

読みやすい文章を書く4つの方法
01.「PREP法」で読みやすい文章を意識する
POINT:結論 → REASON:理由 → EXAMPLE:根拠の例示 → POINT:まとめ
02.まわりくどい言い方はしない。。
03.接続詞は必要最低限にする。
04.「漢字:ひらがな」は「3:7」の割合が読みやすい。

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みんなの感想文

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  • 結論を先に持ってきた方が文章がまとまりやすいと聞いた事はありましたが、PRPE法は知りませんでした。この流れで文章を書けば、すっきりまとまった文章が書けそうで、報告書などビジネス文書の作成時に使ってみたいと思います。
  • 読みやすい文章を書けるよう日頃から努力していたのですが、うまくいかず悩んでいたのですが記事で紹介されたPREP法はとても為になり今すぐにでも実践したいと思いました。また自分は記事でも指摘されていた文章に接続詞を多用しがちだったので気を付けたいです。
  • 読みやすい文書を作成するのに漢字と平仮名の使用割合を知りたいと思っていました。漢字:ひらがなで3:7程度が目安。とあったので参考になりましたが、その後に、具体的には、漢字を1文字に対し平仮名は2文字程度。と説明があって、計算すれば合っていますが、少し混乱しました。読みやすい文章を書くための記事なので比率も1つの記載にしてくれれば読みやすくなると思いました。
  • この記事を読んで初めてPREP法を初めて知りました。私自身、長い文章を読んでいると、何を伝えたいのか分からなくなり、途中で読むのが面倒になった事があります。なので、一番伝えたい結論が最初に持ってくるのは、わかりやすくて、いいと思いました。
  • 接続詞に気を付けると言う事を、初めて学びました。確かに多いと読みずらいので、気を付けようと思います。漢字とひらがなの比率についても、役立ちそうです。元々ひらがな好きですが、難しい漢字は使わないようにしたいと思いました。
  • 読みやすい文章とはどんな文章なのかをはっきりと言い切ってくれていたのでとても分かり易かったです。後半には具体的に読みやすい文書を書くためのテクニックが満載ですぐにでも自分の文章に取り入れてみたいと思いました。
  • とても勉強になりました。PREP法という手法は初耳でしたが、最初に結論を持ってくる事で読者の目を惹きつけられるんですね!個人的には責任を避ける抽象的な文章になりがちな事に気付けたのが一番の収穫でした。これからは読み手に与える印象を考えて書くように気をつけようと思います。
  • 接続詞を多用してしまうクセがあるので凄く参考になりました、PREP法という存在を始めて知ったのでこれから意識して文章を書こうと感じました。具体的に接続詞を少なくする方法を書いてくれればもっと良かったです。
  • 漢字とひらがなの比率、盲点でした。そこまで気にしてライティングしてはいなかったので、気を付けようと思います。あとは自分なりに出来ている事ばかりだったので、再確認という意味で一安心できたので良かったです。
  • 読みやすくするためにはどうしたら良いか考えていた時、わかりやすく書かれたこの記事を見つけられてありがたく感じました。接続詞の使い方や感じやカタカナ、ひらがなの配分など、基本を改めて意識できたので満足です。
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