スイスイ読めるWeb文章の作り方
読みやすいWeb文章を書く上で重視すべきポイントは主に2つ、読みやすさと内容の充実性です。前者には基礎的な文章形式の理解とデザイン能力が、後者には情報のリサーチ力と純粋な文章力が求められます。両者とも文章作成を続けていれば自然とそれなりに身に付きますが、意識すべきポイントをあらかじめ把握しておけばよりスムーズなスキルの向上が望めます。今回は読みやすい文章とはなんなのか、どう書けば読みやすいのかの基礎的な部分について紹介していきます。
Web上の文章と紙面の文章はどう違うのか
文章は書く上での決まりごとがあり、段落、読点、改行などがそれに当たります。これは基礎的なことですが、Web媒体で書くことを想定すると更にいくつか気をつけなければいけないことが出てきます。これらは一例です。
- 段落の一字下げは行わない
- 改行と改段は違う
- 読み手の環境(PC、スマホなど)によっては表示のされ方が違う
- Web上で文章を書く場合はhtmlやcssへの理解もある程度ほしい
一字下げについて
段落の一字下げですが、これはWeb上では行いません。段落の一字下げは読みやすくするための作法ですが、Webの場合だと逆に読みにくい文章になってしまうことがあります。Web上の文章(記事)はディスプレイ(画面)の都合で横長になりがちなので、場合によっては目を大きく横にずらしながら読んでいくことになります。これは非常に疲れます。横長になると視野に段落全てが収まらず、一字下げで段落を示してもあまり効果的ではないのです。こういった理由から、Web上で段落の塊を視覚的にを示すためには一字下げではなく改段が望ましいです。
改行と改段について
まずは改行と改段について解説します。改行とは文章の途中あるいは句点(。)で区切って文章を下の行に続けていくことです。それに対して改段とは、その文章を〆て次の段落へ移行することです。オフィスソフトのワードなどでも改行は何気なくENTERキーで行っているかと思いますが、実はコレは改行ではなく改段なのです。改行はSHIFT+ENTERで行います。改行はその文章のすぐ下に次の文章が連なりますが、改段では空白の1行が追加されるので段落の境目がより明確になります。htmlのタグでも改行は<br >で表示されるのに対し、改段は<p>で表示されるので、データとしても明確な違いを有しています。
表示はスマホかPCかで大きく違う
Web文章でもうひとつ気をつけるべきなのは、文章表示は読み手の環境で変化するということです。例えばスマホだと、サイトデザインがスマホ用にリサイズされます。PC表示でスマホ表示した場合でも、小さな画面に全ては入りきらないので大きくスクロールしなければいけません。文章そのものはデータなので変動しませんが、PCで見やすいからといってスマホでも見やすいとは限りません。例えば段落が非常に多かったり画像が各所に散りばめられていたりすると、スマホでは画面内に収まらずに非常に見にくい記事になります。自分で運営しているブログなどで書いている記事はプレビューしながらよく確認してみましょう。
htmlとcssの習得
この二つはサイトを構成する上で用いるプログラム言語です。ただの文章データとしてワードなどで記事を書く場合は知らずとも特に問題ありませんが、ワードプレスなどのブログ作成ツールで直接記事を書く場合や自身でブログ運営をする場合などはある程度の理解が必要になってきます。この知識が文章に直接作用することはなくとも、ある程度理解しておくと画像やリンクの効果的な挿入が可能になったりするので非常に重宝します。
こぶたのまとめ
- Web文章はデザイン力が大事。色々なサイトを参考にしよう。
- 基礎的なルールは紙面と同じ。ただし書いたものはそのまま反映されないので注意が必要。
- プログラム言語の勉強は大変だが、部分的な理解ならすぐにできます。興味があったら調べてみよう。
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みんなの感想文
はい・・・7人 / いいえ・・・3人
- Web上と紙面上の違いについて、とても勉強になりました。一字下げは知っていましたが、スマホとパソコンとの違いは知りませんでした。いつもパソコンだからです。デザイン力、という言葉に納得することができました。
- 改行と改段の違い、恥ずかしながら全然知りませんでした。htmlも時間がある時に少しずつ勉強できたらなと思いました。もう少しどのような媒体でも読みやすい文章を意識して書けたらなと思い起こさせてもらえる記事でした。
- Web文章は読み手側がパソコンかスマートフォンかにより見やすさが変わることまで気にしていなかったので、今後はよく確認しながら作業しようと思います。いつも誤字や文末表現ばかり気にしていたので、余裕があれば読みやすさにも注意したいと思います!
- Web上で文章を書く場合は、文章自体を読み手にわかりやすく読んでもらえるように配慮するだけでなく、読み手側の文章の表示のされ方も考えながら文章を構成する必要があることがわかりました。また、htmlやcss等のプログラム言語の知識もあった方がいいと書かれていたので、そちらの分野の方にも目を向けてみたいと思います。
- 大変申し訳ないのですが、意味が分かりませんでした。タイトルと中身が、合ってないような気がしてなりません。改行と改段もイマイチ理解できませんでした。プログラムのことなどは、もっと理解でなかったので、全体的にしっくりしない内容です。
- スイスイ読めるという題に惹かれて読みました。読みやすくするために1字下げをしていましたが、これには効果がないと知って驚きましたが、説明を読んで納得しました。なるほどね。改段ね。という気持ちでこの記事をスイスイ読むことができました。
- Web媒体での読みやすい文章はどのようなものなのでしょうか。普段必ず目にするWeb上の文章ですが、今まで特に考えたことがなかったのが正直な気持ちです。紙媒体で書く文章のルールは小学生のうちに学ぶが、Web媒体とした文章を書く場合のルールや気をつける点について学ぶ機会がなかったのですごく参考になりましたただ、このルールがどこまで浸透しているのか疑問に思いました。
- 読み手がPCを使うか、スマホで読むかによって、文章の表示され方が違うというのは、あまり意識したことがなかったです。文章の間に画像を載せるときには、気をつけようと思いました。また、文頭にあった、文章力のスキルをスムーズに上げるためのポイントについても触れていただければうれしかったです。
- 本格的にライターを目指すなら必要なスキルだなと感じました、自分にとってはまだまだ必要の無いスキルだなと感じたのであまり参考にはならなかったですね、具体的にどういう操作で出来るのかと解説してくれてるのでわかりやすかったですけど。
- ライティング初心者の私には、「段落の一字下げは行わない」は驚きでした。普通にやってました。本当に基礎的な部分なのでしょうが、私は知らなかった事が書いてあり、今後のライティングの仕事の時には気を付けようと思います。