タイピングのしすぎで疲労骨折!?大事な手を守ろう。

毎日1日中パソコンに向かって、タイピングされている方も多いのではないでしょうか。一見怪我とは無縁なデスクワークですが、実は疲労骨折や腱鞘炎、眼精疲労など様々な健康被害を生じる可能性があります。

ここでは、タイピングのし過ぎにより生じる可能性のある健康被害についてご紹介していきます。

手首にズキっと来たら、腱鞘炎(けんしょうえん)かも

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腱鞘炎とは、筋肉を動かす腱を覆う部分に炎症を生じている状態のことを言います。軽度の状態であれば、なんとなく動かしにくいといった違和感や関節部分が固まった感じを受けることが多いようです。この状態ではまだ普通にタイピングを行うことが出来るため放置してしまいがちですが、この状態のまま何も手を打たないと症状はどんどん悪化していきます。

腱鞘炎の症状が進むと、手首などを動かした瞬間にズキっとした痛みを感じるようになります。少し休むと痛みが引くことも多いですが、この段階でしっかりと安静を取らないと症状はさらに悪化します。

さらに症状が進むと、もう何をしてもかなり強い痛みが生じることになります。箸を持っただけでも痛みを生じることがありますので、タイピングどころか日常生活に支障を来すことも少なくありません。この状態になったら、迷わず整形外科に行き適切な治療を受けましょう。

もはやタイピングどころではない!?疲労骨折の症状とは?

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疲労骨折は骨折の1種ですが、何か決定的な衝撃があって骨折を起こすのではなく、小さな衝撃が骨の同じ部分に繰り返し与えられることで骨折してしまうものを指します。針金は一度折り曲げたくらいでは折れませんが、何度も同じ部分を折り曲げていると折れてしまいますよね。疲労骨折も基本的にはこの現象と同じです。

疲労骨折は様々な部分に生じる可能性があります。タイピングにより疲労骨折を起こしやすいのは、手の平にある中手骨や小指側の手の平の手首付近にある有鈎骨などです。

疲労骨折を起こすと腫れと共にズキズキするような痛みを生じます。動かし始めに強い痛みを感じたり、手を動かしていないのに痛みを感じるようなことがあれば、疲労骨折の可能性がありますので、心当たりのある方は整形外科を受診してみてください。

病院ではX線検査により診断が下されることが多いですが、初期の疲労骨折は骨折部位が分かりにくく、診断が難しい場合も少なくありません。疲労骨折と診断されなかったのに、痛みが続く場合は再検査が行われる場合もあります。

この肩こりは眼精疲労のせい?眼精疲労が体に与える影響

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集中してタイピングしていると、目が疲れて乾燥したり、目に痛みを感じたりすることも多いですよね。これは誰にでも起こり得る症状ですが、少し休めば気にならなくなることも多いため、あまり気にされていない方も多いかもしれません。

ですが、この状態が慢性的に続いていると、体に具体的な症状として悪影響を及ぼすことがあります。この状態は眼精疲労と呼ばれ、単なる目の疲れとは異なり、病院を受診する必要があるほど注意が必要な状態です。

眼精疲労は、何らかの改善策を取らなければ自然治癒することはありません。単なる目の疲れだと放置しているとさらに症状が悪化したり、肩こりや頭痛、めまい、吐き気などの身体症状を伴うようになります。

眼精疲労の原因は目の使い過ぎだけではなく、緑内障や白内障などの目の病気や、風邪やインフルエンザ、自律神経失調症、虫歯、耳や鼻の病気の影響により生じることもあります。また、精神的なストレスにより眼精疲労が引き起こされることも少なくありません。

眼精疲労の原因は1つだけではなく、複数の要因が重なり合って眼精疲労を引き起こすといわれています。もし心当たりがあるようであれば早めに病院を受診し、原因と考えられるものを1つ1つ取り除いていくようにしてくださいね。

▼在宅ワークは身体に無理をしないで進めることがポイントです☆
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こぶたのまとめ

  • 手首にズキッとした痛みがあったら、腱鞘炎の可能性がある
  • 手首の動かし始めに痛みを感じたり、何もしていないのに痛みがあったら疲労骨折の可能性も
  • 慢性的に肩こりや頭痛があるようであれば、眼精疲労が原因の可能性がある
  • 気になる症状があったら早めに病院で適切な治療を受けることが大切

 

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みんなの感想文

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  • 私も日によって集中して記事を書いている事があるので気をつけようと思いました。休憩を入れて目を疲れさせないようにストレッチをしたり、気分転換に15分くらい散歩をしたりして気持ちを切り替えていきたいと思います。
  • フリーランスは体が資本ですから、とても身に染みました。キーボードを叩きすぎて両手がシビれたり、極度の眼精疲労のために吐き気がしたりするからです。パソコンで作業をする時は、上手に時間配分をすることが重要だと思いました。
  • 手首の腱鞘炎や眼精疲労はライター始め、パソコンがなければ仕事にならないという人達の「職業病」ですね。今までタイピングに夢中で、手首や指の少々の痛みや違和感はスルーしてしまうことがあったので気をつけたいと思います。
  • パソコンでライティングの仕事をしていて、疲労骨折してしまうなどといったことは、全く知りませんでした。いつも手が疲れたなと思う日があっても、気にせず続けていたので、休憩をとることも大切だなと感じました。
  • タイピングの仕事をしていて、指がずっと痛む時期がありました。原因は分からずじまいでしたが、指の疲労骨折もあると聞いて驚きました。確かに慢性的な肩こりは眼精披露からきています。薄々気づいていましたが、この記事をきっかけに対策を取ろうと思います。
  • わたしもライティングの仕事をはじめ、以前より8時間はパソコンに向かってタイピングしているので、指や目が疲れたり、肩こりになってしまうこともありました。今はこまめに休憩を挟むことで上手く対処しています。
  • デスクワークは、意外に健康被害を起こしやすいことがわかりました。一日中パソコンに向かって仕事をしていると、目が疲れてきたり、タイピングのやりすぎで手が腱鞘炎になってしまったりと、様々な症状が出てしまいます。
  • パソコンに向かっていると、ついつい目が疲れてしまうことが良くあります。眼精疲労という言葉を聞いたことはあっても、そんなに深刻に考えたことはありませんでした。でも、原因は目の疲れだけじゃなかったんですね。一度きちんと検査してもらおうと思いました。
  • まさに今のわたしの状態なのでこの記事を読んでドキッとしました。常に腕が痛いですし、眼精疲労も相当です。シップを張って腱鞘炎を沈めているのですが、ちょっと考えさせられる記事でした。疲労骨折だけはしたくないので、休むときはしっかり休もうと思います。
  • 肩凝り・疲労骨折・腱鞘炎など、タイピングで起こり得る健康被害のことが詳しく書かれていて、参考になります。長時間タイピングすることが多いので、気になる症状が起きてしまった際は早めの治療が大切だと分かりました。
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