相手に伝わる文章の書き方とは?ライターが陥りがちな失敗と改善方法

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最近はお仕事で文章を書く機会がある方だけではなく、専業主婦や学生の方でも文章を書く機会が増えてきました。メールやSNSの普及、またWeb上でライティングの仕事が出来るクラウドソーシングが増えてきたことがその理由です。
ですが、中にはなかなか自分の思った通りに書くことが出来ずに悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は相手に伝わる文章に必要なポイントと、ライターがやってしまいがちな失敗や改善方法について解説していきます。もし現在、自分が意図した内容を相手に伝えることができないという悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自己主張が強すぎて伝わる文章にならない

相手に伝わる文章を書くためには、まず人に読みたいと思わせる内容を考えることが大切です。文章を書いているとつい夢中になってしまって、どんどん自分の書きたい内容ばかり書いてしまうことってありますよね。そのような場合は、書き終えた時の満足感は得られますが、果たして相手が読みたい内容になっているのか立ち止まって考えてみてください。

例えば、知人の家に遊びに行った時に延々と我が子を中心に撮影したホームビデオを見せられたと想像してみましょう。子供が可愛いことを伝えたいのは理解出来ますが、果たしてそのビデオに面白さを感じて最後まで夢中で見ることが出来るでしょうか。
このように、読み手のニーズを想像せずに自分の書きたい事ばかりを書いた自己主張の強い文章では、最後まで面白く読む進める事が非常に困難になります。相手に伝わる文章を書きたいと思ったら、まずは相手がどんな内容のものを求めているのかしっかりと検討した上で書き始めるようにしましょう。

Webで得た情報に頼りすぎて内容が薄い

Webで得た情報に頼りすぎて内容が薄い

Webを利用して情報を検索している時に「このサイトは内容が薄すぎて役に立たない」と感じた経験はないでしょうか。自分の望む情報が得られない時にこう感じることが多いですよね。
ですが、「内容が薄い」文章とは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。内容が薄い濃いの判断は、基本的に読み手によって基準が変わります。その曖昧な基準で自分の書いたものを判断されてはたまったものではない、と考える方もいらっしゃいますよね。

一般的にある文章について「内容が薄い」と言う場合は、その文章を読まなくても誰でも知っていることが書いてある時、わざわざ説明が必要とは思えない基本的なことばかりが書いてある時に用いられる傾向にあります。

最近は何かを書く時の参考資料を探す場合、まずWebで検索をすることが多いですが、そのWebサイトによっては基本的なことばかりが羅列している場合も多いです。また、Webサイトに書いてあることを鵜呑みにして自分の頭で理解しないままに書いてしまうと、これも内容が薄い文章になりがちです。
何かを書く時にWebサイトを参考にするのは有効な手段ですが、相手に伝わる文章を書くためにはそれをそのまま書いてしまうのではなく、しっかり自分の中に落とし込んでから書くようにしたいですね。

文字増しにより話が読みづらくなる

最近増えているライティングの仕事が出来るクラウドソーシングでは、一本の記事について文字数がはっきりと決まっている場合が殆どです。指定されたテーマに沿って文章を作成し、内容は全部書き切ったのに文字数があと少し足りないと頭を悩まされた経験がある方も多いのではないでしょうか。
文字数が指定されていて、最後に調整する必要があるとなると、どうしても文字増しという行為をしてしまいがちです。
文字増しとは、例えば「低い」と書くべきところを「高くはない」とする、不要な接続詞を文章の間に挟む、「〜です」を「〜ということです」とするなど多くのパターンがあります。
書いている本人にとっては苦肉の策かもしれませんが、読み手にとっては間延びして回りくどい印象を受けます。文字数不足を改善する時には、下手な小細工はせずに全体を読み返し、時には書いたものをを部分的に書き直すことも相手に伝わる文章を書くためには大切なポイントです。

伝わる文章を書くためのマインド

伝わる文章を書くためのマインド

相手に伝わる文章を書くために忘れてはならないのは、この文章を読むであろう人を想像することです。これは文章を書く上での心構えとして覚えておきたいことで、同じ内容を書く場合でも読み手によって内容を理解しやすい表現に変える必要があります。
例えば、生活習慣病についての記事を書く場合、医師や看護師などの医療関係者に向けた記事ではたくさんの専門用語が並びますよね。これは、それらの言葉を日常的に使う立場にある方にとってはその方が理解しやすいためです。ですが、もし対象が一般の方だったらどうでしょう。専門用語がずらりと並んだ小難しい記事は最初の数行で読む気がなくなってしまうと思いませんか。
このように、何か文章を書く場合には相手の置かれている立場を常に想像して、その人が必要としている情報を届けようという気持ちが非常に大切になるのです。相手に伝わる文章を書くためには、相手に合わせて文章の表現の仕方を変え、理解しやすい表現を検討するようにしてくださいね。

簡単にできる伝える力の鍛え方

まずは継続して文章を書くことを心掛けましょう。書かないことにはいつまで経っても上達することはありません。書くテーマはなんでも構いませんが、日記をつけることから始めても良いかもしれませんね。

次に書いたものを読み返します。しっかりと意味の伝わる内容になっているか、ひらがなやカタカナ、漢字の使い方は適切か、句読点や接続詞、副詞の使い方に問題はないかなど、チェックすべきポイントはたくさんあります。

一通り確認が終わったら、次は削ることの出来る言葉はないか確認します。相手に伝わるためには、一文が短くシンプルであることも大切なポイントです。一文にあれもこれもと情報を詰め込み過ぎないようにし、短く言い切る勇気も時には必要になります。

そして時間がある時に、同じ内容で自分とは違う立場から書いてみましょう。自分の立場から書くと主観的な内容になりますが、第三者目線で書くと同じ内容でも表現の仕方が変わりますよね。色々な立場から書く練習をしていると、相手の立場に立った文章を作成する力が伸びますから、ぜひ試してみてくださいね。

こぶたのまとめ

文章を書く機会が多い人であれば、より相手に伝わる文章を書きたいという願望を持っているの方が多いのではないでしょうか。
大切なことはどれだけ読み手を意識できているのか、
また自分の都合の良い文章を書いてしまっていないかということです。
文章は書くことで必ず上達します。なかなか上手くいかなくても、
ぜひ継続して書き続けるようにしてくださいね。
もし何か文章を書いた時の満足感は大きいのに、なかなか人に評価されないと悩んでいる場合は
一度上記の視点で自分の書いたものを見直してみてください。
そこにはきっと何か原因があるはずですよ。

WRITER編集部 kobuta

毎日が勉強。よりよい記事をお届けするため日々進化し続けるこぶたです。
Twitter →@kobutawriter
Facebook→http://www.facebook.com/kobutanoenpitu

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みんなの感想文

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  • 今の自分にとても為になる記事でした。相手の気持ちになって考える事ですね。記事も人も求めている物は同じなんだなと思いました。私も相手の気持ちを考えて読み手に楽しい続きが気になると、思ってもらえるようなライターさんになりたいです。
  • 自己主張が強すぎて伝わらないということに笑みが出ました。確かに知らず知らずにそういうことがある気がします。第三者目線で書いていくことが大切であることが分りました。また、情報を詰め込み過ぎないようにシンプルな文章を心がけたいと思いました。
  • わたしもライティングの仕事を初めて、与えられた規定を守ることで課題をクリアすることで精一杯で、読み手のことを考えて、読みやすい文章を書くことがなかなかできていなかったと思います。今後は、気を付けてライティングの仕事をしたいと思います。
  • まさに自分のことだと思いました。知識のないことを書くときは結果的にWebの単語を並べるだけで内容が薄いと評価されやすいです。今後は読み手ののことを考えつつ、オリジナルな文章を作成して承認率を上げたいと思いました。
  • 「内容が薄い記事」に少しいらっとした経験は何度もあります。よくこんなものを記事にできるな、と。自分が書くものもそう思われないように読者の目を意識して、わかりやすいように興味をひいてもらいるように良い文章を作りたいです。
  • 自己主張が強すぎることによって文章が伝わりにくくなるというのは自分でも思い当たるフシがあったので大変参考になったです。万人に伝わりやすい文章を書くために真似したい点を完結にわかりやすくまとめてあります。
  • 記事を読んでみて、自分の文章は自己主張が強すぎるなと反省しました。特にライターという仕事を目指すなら読み手第一でいかに相手に伝わる文章を書くことが大事で、自分の文章をしっかり推敲しつつ今後スキルを伸ばしていきたいなと思います。
  • 書きたいことはあっても、自分が伝えたいことが相手に伝わるとは限らないということを学びました。伝わる文書もライティング力も、継続することが重要ということでしょう。少しずつでもいいから自分も継続してライティングをやりたいと思います。
  • 確かに簡単で誰もが知っているような事もライティングしていたかもしれません。それだと読み手も飽きて誰も読んでくれなくなりますよね。これからはできるだけ、読み手にとって魅力ある文章を書く事を心がけたいです。
  • 文字数を稼ごうとダラダラ文章を書きすぎて、冷静に見ると内容が薄いという事が多かったので、すごくこの記事は参考になりました。伝わりやすい文章を書けるように努力してみます。スキルアップのために、日記も書いてみようと思いました。
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