ライター泣かせの四字熟語!使い方には要注意!

ライター泣かせの四字熟語!使い方には要注意!

慣用句として用いられる四字熟語は、上手に活かして使うと文章を引き締め、リズミカルにする働きをします。長い文章で説明をしなければならないことをたった漢字4つで表すことができるからです。しかし、誤った使い方をしたり、使う回数が多すぎたりすると逆効果になります。

そこで、ライターが四字熟語を使うときの注意点についてお話します。

要注意!書き間違えやすい四字熟語

四字熟語というと、小中学生の頃の漢字のテストを思い出すという人もいるのではないでしょうか?読めるけれどいざ書こうとすると書けないなんて人もいますよね?

ただ、今はキーボードで打ち込んで変換すればよいので、画数が多くて難しい漢字が含まれていても使いやすくなっています。とは言っても、漢字の書き間違えが多い四字熟語を使うときは気を付けた方がいいでしょう。例えば書き間違えやすい四字熟語には次のようなものがあります。

五里霧中

「ごり」と「むちゅう」を別々に入力して変換すると「五里」と「夢中」に変換されてしまいます。手掛かりが無く見通しがつかないという意味で、同義語に「暗中模索」があります。

単刀直入

「たんとう」と「ちょくにゅう」にわけて入力すると「担当」や「短刀」に変換されてしまうため、「短刀直入」と間違えることが少なくありません。前置きなどをせず、いきなり物事の核心に迫ることを言います。元々はたった1人で刀を持って敵方に乗り込むとことを意味する言葉だったため「単刀」なのです。

危機一髪

「きき」と「いっぱつ」をわけると、「機器」や「危機」と「一発」に変換されてしまうため「危機一発」と間違えて書きやすい熟語です。髪の毛1本ほどの差で危機に陥りかねない様子を表しているため「一髪」なのです。

絶体絶命

「ぜったい」と「ぜつめい」でわけて変換すると「絶対」と「絶命」になってしまいます。どうやっても逃れられないピンチに陥っている様子を表しているので、身体が危険極まりない状態という意味で「体」が使われます。

いずれの四字熟語も、全体をひらがなで入力してから変換すると正しく変換されます。
四字熟語は途中で区切って変換しないように気を付けましょう。

座右の銘には向いているけど使いづらい!ライター泣かせの四字熟語

座右の銘として四字熟語を挙げる人は多いのではないでしょうか?中国の故事から誕生した四字熟語には生き方の指針になるものが多いからです。そのため、「せっかく座右の銘にするならありきたりなものを避けたい」「見た目も音もかっこいい四字熟語を選びたい」という人が少なくないようです。

しかし、座右の銘にはピッタリなかっこいい言葉でも、ライターが普段文章を書くときに使うと使い勝手が悪いものがあります。見た目はかっこいいのに、正しい意味を知らない人が多い四字熟語です。

例えば『明鏡止水』という言葉の意味を知っていますか?心が済みきってわだかまりや邪念などがない様子を表します。明鏡は曇り1つない鏡、止水は波もない静かな水面のことですから、座右の銘にする人が多い言葉の1つですが、学校で習う言葉ではないため知らない人は多いようです。

また『乾坤一擲』という言葉はどうでしょうか?「けんこんいってき」と読み、運を天に任せた大ばくちのことを言うのですが、漢字の見た目だけでは意味がわかりませんよね?ですから、「乾坤一擲のチャンス」などと言っても、読み手の層によっては全く意味が通じません。文章を書くときは読み手の層を考えて、多くの人が理解できる言葉を選ぶようにしましょう。

わかりにくい四字熟語は誰でもわかるものに置き換える!

四字熟語は選び方次第で、文章を親しみやすくも難しくも感じさせることができます。ですから、読み手に合わせたものを選んで使うようにすることが大事です。

例えば、『人事不省』という言葉を見て、どういう意味かわかりますか?普段『人事』というと、会社の採用や異動に関する仕事を思い浮かべる人が多いでしょう。『不省』という文字も「反省をしていない」とか「省いていない」とかそのような意味に取る人がいるかもしれません。でも、『人事不省』は「じんじふせい」と読み、重い病気やけがなどで意識や知覚を失うことを意味します。

人の知らない言葉を使って難しく書くとなんだかかっこよく感じるかもしれませんが、ライターが書く文章は読み手が理解できなければ意味がありません。「意識不明」や「昏睡状態」と書けばたいていの人がわかるのですから、わざわざ難しい言葉を選んで使うのは避けた方がよいでしょう。

ライターは一般の人よりも難しい四字熟語を知っている人が多いため、つい自分目線で「これくらいわかるだろう」と難しい言葉を使ってしまいがちです。でも、ライターの役割は読み手のわかる文章を書くことです。
ですから、リズム感を持たせるなら「一喜一憂」や「十人十色」など、多くの人が読み方も意味も知っている言葉を選ぶようにした方がよいでしょうね。

▼読者が読みやすく、かつユニークさを出すために文章に四字熟語を使うことは効果的かもしれません。
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こぶたのまとめ

・ライターは読み手の理解できる文章を書くのが基本!
・四字熟語はすべて一気に打ち込んでから変換すると誤記を防げる!
・意味を知らない人が多い四字熟語は使っても伝わらない!
・難しい四字熟語は簡単なものに置き換える!

ライターは一般の人よりも知っている四字熟語の数が多いということをお忘れなく!
 

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みんなの感想文

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  • ライティングのお仕事を始めて間もないので、四字熟語を使うことで文章を引き締めたり読みやすく出来る事は知らなかったので勉強になりました。またただ使用すればいいという訳でなく四字熟語の変換の仕方や置き換え方なども大切とのことだったので、その点も注意しながら使用していこうと思っています。
  • 四字熟語自体をあまり使わずにライティングしているので、そこまで参考にはなりませんでした。でももし使う場面が出てきた時のために、四字熟語は分けて変換しないことを肝に銘じておこうと思いましたし、知識を増やすためにも少しずつ使おうかなと思いました。
  • ライティングをしていると四字熟語は使いがちですが、意外な穴があったのだな、と思いました。きちんと意味を調べた上で、誰もが分かりやすい言葉を使うと良いのだな、と思いました。読み手の立場に立った文章になるようにするのが大切なのだな、と思いました。
  • 四文字熟語は大好きです。指摘があったように変換するときに正確ではない漢字が出てしまうことがあるので注意が必要です。つい楽しくなって難しい四文字熟語を使いたくなりますが、読者目線を忘れずにしたいと思います。
  • 確かに、四文字熟語を入れると文章が引き締まりそうですね。今まで全く気付かなかったので勉強になりました。でも、間違った意味で覚えているものも多々ありそうですので、気を付けて利用したいと思います。まずは簡単なものから文章に取り入れていきたいです。
  • 四字熟語を文章に使おうと思ったことがなかったので、あまり興味がわきませんでした。でも、四字熟語の変換のやり方などが理解できたことは、良かったと思います。間違った変換に気を付けなくてはいけないなと、勉強になりました。
  • わたしもライティングの仕事をはじめたばかりですが、四字熟語を使用する際には勇気が要ります。文章が格好良く見えるかと思うのですが、適切な意味で用いられているか、前後の文脈と合っているのかなどの不安があります。少しずつ使用していけるようにしたいと思います。
  • 有名な四文字熟語は利用して、難しい四文字熟語はわかりやすい文章に置き換える、それだけで文章力がぐっと上がりそうですね。漢字の間違いもさらっと読み返しただけでは気づかないことも多いので、気を付けたいです。
  • 四文字熟語は普段よく使うので、変換ミスには細心の注意が必要だと改めて感じました。これからは、読者に記事の解釈を深めてもらうためにも、中学生でも知っている四文字熟語を選んで文章を書いていきたいと思います。
  • 自分がいつも当たり前のように使っている四字熟語は、正しい使い方じゃなかったので驚いてしまいました。またライターの場合は読み手に配慮する意識が大切で、難しい用語はむやみやたらに使わぬよう心がけていきたいです。
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