高収入を稼ぐフリーライターになるために

フリーライターは、必ずしも高収入が稼げる仕事ではありません。実際、フリーライターの平均年収は300万円ほどといわれており、これは、2015年の調査で算出されたサラリーマンの平均年収440万円と比べると、実に140万円も見劣りすることになります。

しかし、フリーライターのなかにも、年収がサラリーマンのそれを凌ぐ人はたくさんいます。それでは、稼げるフリーライターとはどのような人のことをいうのでしょうか。検証してみることにしましょう。

活動する媒体の違い

フリーライターには、それぞれ活動している媒体の違いというものがあります。あるフリーライターは、本や雑誌などの紙媒体を主戦場にしている一方で、また別のフリーライターはネットなどのweb媒体に載せる記事を主に執筆していたりします。

こうした活動している媒体の違いは、フリーライターの収入に大きな影響を与えます。web媒体に掲載する記事は、紙媒体の記事に比べて単価が低めです。紙媒体は紙面が限られており、厳しい制限のなかで執筆作業をしなければなりません。そこにはほかのライターとの競争があり、競争に勝ったライターだけが紙媒体に記事を掲載することができるようになっています。それだけに、紙媒体を主戦場にしているフリーライターは、高い単価で仕事を受けることができ、より高収入を得やすくなっているのです。

一方、web媒体に掲載される記事は、紙媒体のような制限が基本的にありません。むしろ、紙媒体とは違って、コンテンツの豊富さなどで勝負することが多いため、とにかくたくさんの記事を掲載する傾向にあります。そのため、1本当たりの記事の単価はどうしても低くなってしまいます。つまり、高収入を稼ぐフリーライターになるためには、まず紙媒体を主戦場にするライターになることを考える必要があります。

稼げるフリーライターとは

それでは、どうすれば紙媒体を主戦場に活動できるフリーライターになれるのでしょうか。稼げるフリーライターには、それぞれ共通の特徴というものがあります。そして、それは何も文章力が高いとか、タイピングのスピードが速いなどといった技術的なことばかりではありません。

稼げるフリーライターとは、何よりもまずクライアントから示された条件をきちんと守れるライターのことです。これは紙媒体でもweb媒体でも関係なく、執筆する記事はクライアントの要望に応えるものでなくてはなりません。記事には多かれ少なかれ、納期や締め切りというものがあります。もし、締め切りを過ぎても記事を納品できないフリーライターがいたとしたら、クライアントは再びそのライターに執筆の依頼をするでしょうか。フリーライターはまず、クライアントからの執筆依頼があって初めて仕事を成立させることができます。

クライアントの要望通りに記事の執筆ができなければ、相手からの信頼を失って2度と依頼を受けられなくなってしまうこともあります。納期や締め切りをしっかり守るのはもちろん、クライアントの要望にはできる限り応えること、そうすることで信頼を勝ち取ることができれば、より高額な仕事の紹介につなげることもできるようになるのです。

文章をわかりやすく伝えること

質の高い文章を書けることは、稼げるフリーライターの条件のひとつですが、質の高い記事とはどのような記事のことをいうのでしょうか。それは、何も難解な表現を使って書かれた記事というわけではありません。むしろ、そうした難しい表現をできるだけ避け、わかりやすく伝えるということが、記事の質を高くするコツです。

紙媒体にせよweb媒体にせよ、フリーライターが書く記事は専門家が読むような論文ではありません。どんな記事にも、想定される読者がいます。そうした読者が読みやすい文章こそが、質の高い記事なのです。ときには、難しい考え方を記事にすることもあります。そのとき、難しいことをいかにわかりやすい表現で伝えることができるか、これが稼げるフリーライターの欠かせない条件になります。

とにかくわかりやすい文章を書くことを心がけることは、フリーライターとしての文章力をアップさせることにもつながるでしょう。記事を書く際の意識としては、中学生が読んでもわかるような内容にすることを心がけてみてください。そうすることで、わかりやすい言葉で伝える意識が身に付き、フリーライターとしてのスキルアップにつながります。

稼げるフリーライターになろう

平均年収300万円といわれるフリーライターの世界。確かに、甘い業界ではないかもしれません。しかし、フリーライターにはweb媒体と紙媒体の違いなど、ステップアップの機会もたくさんあります。そして、フリーライターのスキルアップとは、納期を守ることやわかりやすい表現で伝えることなど、実践しようと思えば誰でもできるようなことばかりです。

つまり、高収入を稼ぐフリーライターになるためには、ライターとしての基本的なことをコツコツと積み重ねることが、1番の近道だということです。まずは難しいことを考えずに、基本から仕事に取り組んでみましょう。そうすることで、きっとレベルの高いフリーライターになることができるはずです。

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