PC一台で北極でも仕事ができる！？情報時代のニューヒーローノマドワーカーとは！

通信環境が発達することにより、自宅などでも仕事ができるWebライターなどの仕事が生まれました。Webライターになるには特に必要な資格もなく、フリーランスとして専業ライターになるケースも増えています。webライターは、PC1台あれば場所を選ぶことなく仕事に取り組むことができる自由な働き方です。

このようなワークスタイルの人たちは「ノマドワーカー」とよばれています。情報時代を軽やかに生き抜くためにも、このノマドワーカーとは何なのかをぜひ学んでおきましょう。

ノマドワーカーってなに？

「北極でも仕事ができる」というのは少し極端な話ですが、ノマドワークはそれくらい自由度の高い働き方といえるでしょう。そもそも「ノマド」は英語の「nomad」が元で「遊牧民」を意味しています。ノマドワーカーとは、遊牧民のように居場所を固定しない働き方をさします。つまり、時間や場所にしばられないワークスタイルなのです。

ここで、フリーランスという言葉を思い浮かべる人もいるかもしれません。フリーランスも、自由な働き方というイメージがあります。しかし、ノマドワーカー＝フリーランスではないのです。フリーランスとして活動している人の中には、ノマドワーカーは多いでしょうが、ノマドワーカーではないフリーランスの人もいます。わかりやすいもので言えば、某医療ドラマで有名なフリーランスの失敗しない女医さんでしょう。

彼女は、フリーランスの医者ではありますが、ノマドワーカーではありません。彼女は、病院という施設の中で働いています。これは、ひとつの病院で雇われるのではなく、あくまで対等な立場で取引をしているのです。仮にこの女医さんが、メス1本で時間や場所にとらわれず手術できるのであれば、ノマドワーカーといえるかもしれません。フリーランスは1匹狼、ノマドワーカーはどこでも行ける渡り鳥といったイメージで理解しましょう。

なぜノマドワーカーが注目されるの？

ノマドワーカーが注目される理由にはさまざまあります。日本経営協会の「ノマドワーカーの働き方実態調査報告書」によると「自分のスキルや専門性が活かせる」「満足感の高いワークライフバランス」などがノマドワークを始める理由だということです。自分に専門知識があり、自分らしく働くことを目指した結果、ノマドワークにいきついたということなのかもしれません。人材・物資・資金のつながりが弱かった時代に比べると、それらの距離感がグッと近づいています。それにともなって、働き方も多様化しているのです。ノマドワークという新しい働き方が注目されているのも、そういった時代の流れによるものといえます。

ノマドワーカーとは、時間と場所を選ばない働き方です。この条件を満たすためには、PCやタブレットなどのツールが必要になります。これがないと、ノマドワークとしては成り立ちにくいでしょう。たとえば、リラクゼーションなどの接客業であれば、顧客を一定の場所で施術する環境が必要になります。これは、来客待ちの通いスタイルでも顧客の自宅を訪問するスタイルでも変わりません。人を物理的に相手にしている時点で、ノマドワークにはならないのです。

それに対して、PCなどを使った作業であれば、公園のベンチに座っていてもできます。ネット環境を整えるためのモバイルルーターなどを使用すれば、この作業は現実に可能なのです。公園だけではなく、カフェやワーキングスペースなどさまざまな環境で仕事に取り組むことができます。そうなると、ノマドワーカーとしての働き方は、PCなどのツールを活かして行う仕事だといえるでしょう。

オススメのノマドワーク3選！

自由度の高い働き方であるノマドワークには、さまざまな職種が当てはまります。具体的な職種としては、まずWebライティングが挙げられるでしょう。Webライティングは、PCを使用して記事作成や企画立案などのコンテンツ作成業務になります。この仕事は、納期と方向性さえ守っていれば特に仕事のやり方は問われません。自宅でもカフェでも、ネット環境とPCだけそろえておけば好きな環境、好きな時間で仕事に取り組むことができます。文章を書くことや面白い企画を考えることが好きな人にはオススメです。

またPCを利用したノマドワークのひとつとして、Webデザインが挙げられます。Webデザインの仕事も、自由な働き方として注目を集めているのです。Webデザインでは、ホームページやバナー広告などを作成しています。必要なスキルにはHTML/CSS、JavaScriptなど一部のプログラミング言語のコーディングがあります。加えてPhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを扱うこともあり、クリエイティブな要素が強い仕事といえるでしょう。

2020年に、新しい通信規格が導入されるという流れから注目されているのが、動画クリエイターです。これは、5Gというとても速い通信技術への移行が可能になる展望から、需要が高くなることが予想されている職業になります。ブログなどの文字媒体コンテンツの検索順位が、この動画コンテンツに入れ替わることも予想されており、企業の広告・宣伝費もこの動画コンテンツに流れると言われているのです。

4G以前では、動画の再生速度は通信データのサイズが大きすぎてコストが高くなりがちでした。そのため、月末の通信制限などの悩ましい問題があったのです。それが、通信インフラのレベルがベースアップしてしまえば、動画も快適に視聴することができるようになります。動画制作のスキルを磨いておけば、将来的に強みとなるでしょう。

ノマドワークで人生の難易度を下げよう

ひとつの場所に留まって、時間的にも自由が効かないというのは、ワークライフバランスを考えると悩ましいものです。子育てや介護などの事情から、仕事に労力を注ぎにくくなる人もいるでしょう。ノマドワーカーになれば、私生活と仕事を両立しやすくなります。自分らしい自由な働き方で、人生の難易度を下げてみませんか。

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【一般社団法人日本経営協会】ノマドワーカーの働き方実態調査報告書