文章を書く人の必需品『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』

文章を書く人の必需品『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』

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文章を書く仕事の中でもトップクラスの難易度を問われるのは新聞記者です。厳しい納期の中で迅速に事実を整理してわかりやすい記事にまとめあげ、さらに誤植もあってはならないのですから、まさに日本語のプロフェッショナルです。

『記者ハンドブック』はそんな新聞記者向けの日本語ルールブックとして60年以上の実績がある本です。2016年に5年半ぶりに『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』として増補大改訂されました。
新聞記者だけでなく、企業の広報部員やウェブライターなど文章に携わる人にはぜひ手元に置いておくことをおすすめします。

校正に迷ったときの心強い味方

文章を書いている途中で、この言葉は漢字と平仮名どちらを使うのか、送り仮名はどう付けるのかなどと迷うことは誰でもあります。たとえば「こども」という言葉は「子供」と「子ども」のどちらがより正しい日本語でしょうか。

今の時代、インターネットで検索すればすぐにさまざまな語句の使用法が出てきますが、確実に信頼できる情報というのは案外少ないものです。参考にする情報の信頼性というのは何よりも大事です。
『記者ハンドブック』は、日本新聞協会用語懇談会の基準を参考にしています。新聞記者が活用しているものであり、社会一般の文章表記の基準となるものです。表記ゆれに迷ったときはまず『記者ハンドブック』で調べてみることをおすすめします。

さきほどの「こども」は、「子ども」と表記するのが一般的です。しかし、祝日の場合は「こどもの日」となります。このように何気ない用語でも日本語では細かく基準が定められています。

校正に迷ったときは自分の思い込みやインターネットの情報で調べて済ませたりせずに、ぜひこの『記者ハンドブック』を使ってみてください。家庭や職場に一冊あると便利です。

コンパクトなサイズにおさめられた圧倒的な情報量

ハンドブックという名の通りコンパクトなサイズ感も魅力です。
単行本のように大きくかさばることはなく、文庫本のように文字が小さくて読みづらいということもないちょうどよいサイズです。軽いので通勤カバンに入れて持ち歩けますし、パソコン作業の脇に置いておいても邪魔になりません。出張先に持っていくことも可能です。全部で768ページあり、字の大きさも小さすぎず読みやすく書かれています。
これ一冊で用字用語の書き方の基本が会得でき、悩むようなレベルのものはすぐに調べることができますので、記事を執筆するときにはたいへん重宝します。

最もよく使う用字用語集では、五十音順に標準的な表記、使用しない表記、具体的な用例が載っています。正しい送り仮名や用途に応じた漢字の使い分けなど、順番に読んでいるだけでさまざまな用語の使用要領をつかむことができます。外来語の書き方、用例も見やすくできています。外来語は元は外国語です。カタカナになったときの表記は紛らわしく、例えば迷うことの多いスポーツ用語も、競技ごとに正しい表記が載っていますので便利です。

差別語・不快用語の項目もとても勉強になります。文章を書く際に、差別の概念を含む用語は絶対に避けなければなりませんが、こういった用語は何気ない会話の中で意識なく使用されていることもあります。文章に携わる人間としては『記者ハンドブック』を熟読すればどういった用語が該当するのか、自分の知識にできます。

そのほか、人名・地名・年齢といった記事のフォーム、また資料編として全国の市名、区名、紛らわしい地名なども載っています。文章を書いていて分からないことが網羅されているので本当に助かります。

60年以上のベストセラー日本語用字用語集の決定版

『記者ガイドブック』の初版が発行されたのは1956年です。それから60年かけて改訂を繰り返し、このたび最新版の13版が発行されました。60年分のノウハウが詰まっていることはもちろん、このたびの改訂版ではレイアウトもさらに見やすくなり、解説も一新されています。

インターネットやソーシャルメディアの普及など、環境の変化とともに用語も日々進化しています。手元にあるのが旧版という人は、この機会に最新版に買いかえることをおすすめします。これだけの情報量と使いやすさなのに、リーズナブルな価格も魅力です。

用字用語集はさまざまなものが出版されていますが、これから文章を書く仕事を始めるにあたってどれにしようか悩んでいる人は、まずこの『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』を使ってみてください。

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