今の仕事がつまらないと感じる人にすすめたい「加減乗除(+-×÷)の法則」

組織にいながら、自由に働く。

仕事をこなしていると「毎日同じことの繰り返しでつまらない」と思う瞬間もあるでしょう。しかし、そのように感じるのは惰性で仕事に取り組んでいるからではないでしょうか。新しい取り組みにチャレンジしないのであれば、毎日同じことの繰り返しであってもある意味当然です。刺激のある毎日を送りたいのであれば、積極的に新しい物事にチャレンジしていく勇気も必要だといえます。

そんなチャレンジをしたい人は『組織にいながら、自由に働く。仕事の不安が「夢中」に変わる「加減乗除(+-×÷)の法則」』という本を読んでみましょう。

この本では自らの会社を経営しながら楽天や横浜F・マリノスのスタッフとしても働いている「自由すぎるサラリーマン」として有名な仲山進也氏の考え方が詰まっています。仲山進也氏は物事をどのような角度から考えているのでしょうか。

まずはできることからやってみるという考え方

加減乗除の加とは

仲山進也氏の特徴的な考え方として、加減乗除というものがあります。加減乗除とは算数で使う「足し算、引き算、掛け算、割り算」を応用した考え方です。つまり、仕事をするうえで最初のうちはどんな仕事でも引き受けてみる(足し算)ことを重要視しています。マイナス思考の強い人は仕事の内容を聞くだけで「私には向いていない」「嫌いな仕事だから」というように最初からやろうとしません。

しかし、どんな仕事であっても話に聞くのと実際にやってみるのでは、多少なりとも違うものです。挑戦してみた結果、案外自分に「向いているかも」と思うような仕事に巡り合えることも往々にしてあります。

加減乗除の減とは

とはいっても、かたっぱしから仕事を引き受けていたのでは物理的に限界があります。また、実際にやってみても「やっぱり自分には向いていなかったな」と思う仕事もあるでしょう。そういったときは、自分に向いていないと感じた仕事を遠慮せずに減らしていく(引き算)のです。

仕事を他人に引き継ぐことで、評価が下がることもあるかもしれません。しかし、自分が本当に生き生きとして働くためには、他人の評価を気にしすぎるのもよくないです。著者の言葉として、「お腹が空いたからご飯を食べる、というような自然な感覚で本を読めるような得意分野を見つけよう」というものがあります。

それぐらい素直な気持ちで好きな分野の仕事のみに挑戦できるような気持ちを持つとよいでしょう。

作業を細かく分解することで自分の本当に得意なジャンルがわかる

加減乗除の乗とは

足し算と引き算によってやりたい仕事が固まってきたら、次はそれをいかに効率よくこなしていくかが問われます。仕事を効率よくこなすために重要な考え方が「乗」つまり掛け算です。

仲山進也氏の掛け算の方法は、加減によって見極めた自分の強みを掛け合わせることによって生まれる独創性と、加減によって生まれた仲間の強みを掛け合わせた共想の2つです。

とくにお互いの強みを活かしたプロジェクトやコラボレーションといった企画は、大きな相乗効果を生むことがあります。加の段階で仕事量をこなしたことによって生まれる人脈を上手く活かしていくことがポイントです。

加減乗除の除とは

掛け算まで行って仕事の骨格が見えてきたら、一度それぞれの作業を分解して効率性を確認する段階に移行します。この作業を分解する段階が除(割り算)です。1つのプロジェクトでも、それを進めるためにはさまざまな工程があり、たくさんの作業があります。それらの作業を1つ1つ見直して、自分の得意な作業をさらに細かく探していくのです。すると、本当に自分の得意な作業が見つかります。たとえば、記事の執筆が得意であると認識できれば、インターネットを活用したwebライターとして働くこともできます。

自分の本当に得意な仕事にチャレンジしてみよう

私たちが生活していくうえでは、働いてお金を稼がなければいけません。そのためには、時に好きではない仕事をこなさなければならない場面もあるでしょう。しかし、新しい行動を起こさなければいつまでたってもその仕事から抜け出せません。

仲山進也氏ほどの行動力はなくても、この本を読んで勇気をもって一歩踏み出してみると周囲の環境がまったく違ってみえることもあります。たとえば、インターネットが普及している現代であれば副業としてさまざまな仕事をこなすことも可能です。

クラウドソーシングなどの開業資金がいらない手軽な副業もたくさんあるので、とりあえず加減乗除の加として取り組んでみてはいかがでしょうか。仲山進也氏のように自分に向いている仕事を見つけて、生き生きとした生活を送ってみたいという人におすすめの1冊です。

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