主婦が知っておいて損はない、税金のお話
今の時代は知識さえあれば家にいながらにして大きな金額を稼ぐことが可能な時代です。赤ちゃんがお腹にいて専業主婦をやっているという方も、外に働きに出ていかなくていいため、在宅ワークなどを利用すると非常に便利です。
ただ、主婦が働く上で心配なのは、税金上の所得控除の対象となる扶養から外れてしまうこと。どれくらいまでが扶養の範囲内で、どこからが扶養の範囲外なのでしょうか?また、扶養から外れてしまった場合にはどのような手続きが必要なのでしょうか?これらの点を見ていくことにしましょう。
扶養の範囲の基準とは?どれだけの人が扶養の範囲内で仕事をしている?
扶養の範囲内で働いていますか?
ご主人の確定申告や所得税の支払いの際に有利になるのが配偶者控除や配偶者特別控除といったものです。この配偶者控除が受けられる範囲のことを一般的に『扶養の範囲内にいる』と表現しています。
この扶養の範囲を具体的な金額で表すと、年間所得が76万円未満ということになります。年収で表した場合には141万円です。主婦の収入がこれを下回っている場合には扶養の範囲内として配偶者控除等を受けることができますが、超えてしまった場合には配偶者控除等の適用はありません。
実際、世の中の専業主婦の方の中で、この扶養の範囲内で仕事をしている人というのは全体の50%程度に上るといわれています。
共働きをしている家庭も多いですが、ネットの普及などに伴って、収入を得る方法がより柔軟になったということも非常に大きなポイントでしょう。このデータを見ても分かる通り、ご主人の税金の支払いが安くなるという配偶者控除は働く主婦の方にとって非常に意識されているのが分かります。
せっかく働いても、扶養の範囲を出てしまうと税金の支払いで逆に世帯の所得としては以前よりもマイナスになってしまう可能性もありますので注意が必要だということですね。
扶養の範囲内でお小遣い稼ぎで働く場合
扶養の範囲内で収入を獲得するのであれば、まずは誰でもできる簡単なお仕事から始めてみるといいでしょう。お小遣い稼ぎ程度であればデータ入力のお仕事やアンケートモニターのお仕事は非常に簡単に行うことができます。
データ入力というのは、数字などの統計データや文字の入力などを決められた場所に打ち込んでいくお仕事です。あらかじめ打ち込む内容も場所も決まっているので、自分で考える必要がなく、パソコンのタイピングさえできれば誰でもできるお仕事です。
また、アンケートモニターというのは企業が発行するアンケートに対して回答をすることにより、謝礼金をもらうことができるというお仕事です。アンケートの内容は多種多様であり、自分に合ったものを見つけることで回答もしやすいでしょう。
複数の選択肢から回答する形式のものもあれば、質問に対して文章で回答する形式のものもあります。報酬が高く支払われるのは文章で回答する形式の方で、本格的に時間を割くことができればアンケートだけで10万円以上の金額を稼いでいる方も珍しくありません。
データ入力のお仕事を始める場合にはクラウドソーシングサービスを提供している大手のサイトを利用して、データ入力の案件を探してみるといいでしょう。ここではデータ入力を例に紹介しましたが、大手サイトの場合には案件数も豊富ですので、このほかにも自分に合った案件を見つけることができるはずです。
アンケートモニターはクラウドソーシングなどを利用するのではなく、専用のアンケートサイトを利用するといいでしょう。アンケートモニターに関しても業界大手がいますので、初めのうちはそのような企業のサイトを利用するのがおすすめです。
扶養の範囲以上になってしまった場合
自宅で稼いでいるうちに仕事が楽しくなって想像以上に稼げてしまったという方もいるでしょう。扶養の範囲は年間141万円の収入、月収に直すと約12万円の収入ですから、軌道に乗ってきた場合には容易に扶養の範囲以上になってしまう可能性があることが分かります。
その場合、どちらにしても配偶者控除などの税金面での優遇はありませんので、稼げるだけ稼いだ方が得だということになります。試しに自宅で出来る仕事を始めてみて、月で12万円以上稼げそうだということが分かった場合には本格的に在宅ワークを始めてみましょう。
その際におすすめしたいのがWebライターなどのライティングのお仕事です。ライティングはWebで使われる記事の作成を行うもので、ある程度の知識と文章作成のスキルが要求されます。
しかし、その一方で稼げる額は上で紹介したデータ入力やアンケートモニターなどと比較すると数倍になる可能性があります。自分が知らないジャンルの文章を作成することは初めのうちは難しいので、得意なジャンルの案件を見つけて経験を積んでいきましょう。
ライターとして働き始める場合には、こちらもクラウドソーシングサービスを利用するのがおすすめです。豊富な案件の中から自分が書きやすいものを選んでみるといいですよ。ちなみに、ライターのお仕事は扶養の範囲内で働くと決めている場合にも、自分で収入の調節ができるため挑戦してみるのもいいかもしれません。
確定申告を行うにはどのような手続きが必要になるのか
主婦の方が働く場合、扶養の範囲内かどうかという点以外にも、もうひとつ確定申告という税金面での疑問があるでしょう。確定申告は基本的に収入があればするものですが、給与所得があって、それとは別に副業で収入を得ている場合には年間で20万円の所得、給与所得がない場合には年間38万円の所得までは確定申告をしなくてもいいという特例があります。
副業の場合の年間20万円という基準は20万円ルールという別名でもお馴染みですので知っている方も多いかもしれません。今回の場合には家に居ながらにして収入を得ている主婦の方を対象にしていますので、後者の38万円という基準が適用されることになります。この額を超えた場合には確定申告が必要となりますので、申告の手続きを行いましょう。
とはいっても、現在は非常に簡単に確定申告を行うことができ、税務署に出向く必要もなくなりました。確定申告は国税庁のホームページにある『確定申告書作成コーナー』というページから申告することができます。ただし、仕事に使っているパソコンや電気代などは経費として収入から差し引くことが認められているため、このような領収書は取っておくようにする癖を付けておきましょう。
賢い主婦はお金のことを理解する
ここでは扶養の範囲と確定申告という二つの大きなトピックについて見てきました。収入があると必ず関係してくるのが税金です。税金にはさまざまな制度や特例が存在しますので、一度聞いただけでは理解できない部分も多いかと思います。これから在宅で稼いでいこうと考えているのであれば、ここで取り上げた内容を参考にしながらお金に関する知識を高めていってください。知識のなさが原因で損をしてしまうことのないよう賢く稼いでいきましょう。
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年12月01日~2016年12月08日
■有効回答数:100サンプル