非承認理由に注目!テーマにつながる上手な導入文を書くコツは?

サグーワークスの非承認理由には「導入文が記事全体の内容と合っていません」というものがあります。しかし、こんな非承認理由があると聞いたら「導入文なのに記事の内容と合っていないなんてことあり得るの?」と不思議に感じるライターの方が多いのではないでしょうか?

そこで、今回はこの非承認理由の意味と、導入文のまとめ方のコツについてお話します。

「導入文が記事全体の内容と合っていない」とはどういうこと?

導入文とはどのようなものかわかりますか?読者に自然と本文まで読み進めてもらうための文章です。言いたいことは本文にありますが、いきなり本文から始めると唐突な感じになってしまうため、その前に導入文を置きます。ですから、多くのライターは、自然に本文の内容に入っていけるような導入文を書きます。

しかし、記事の内容と合わない導入文を書く人は、「導入文」の捉え方を間違っている可能性があります。導入文を単なる挨拶のように捉えて、軽い雑談をしてから本文を書こうと思っているのではないでしょうか?

これは、ブログなどで自分の好きなことを発信していた人によく見られる書き方です。特に、自分が書きたいことを書きたいように書き、読みたいと思う人だけが読んでくれればよいと思って書いてきた人はこの傾向が強いようです。ですから、サグーワークスなどで人に読んでもらうための文章を書こうとすると、書き方が合わず非承認になりやすいのでしょう。

本文が唐突に感じられないように導入文を置いているのにも関わらず、本文とは無関係な雑談をしてしまっては、本文を読み始めるときに唐突な感じになってしまいます。ですから、導入文の書き方で非承認になっている人は、まず導入文を置く意味を理解するところから始める必要があります。

導入文は落語の「枕」と同じ!

寄席などで落語を聞いたことがある人なら、落語の本編の前にも「枕」と呼ばれる小噺があることをご存知なのではないでしょうか?実はこの「枕」、落語の本編にとって導入文と同じ役割をしています。ですから、この機会に詳しくお話しておきますね。

寄席では、次々と噺家が入れ替わって芸を見せていきます。お客さんは変わらないのに、芸をする人だけが入れ替わっていくシステムです。そのため、お客さんの目と耳をリセットし、自分がこれから話す内容に集中してもらえるように枕で自分の世界に導きます。

実はプロの落語家でも枕が上手な人と下手な人がいて、下手な人は枕と本編が別々のもに感じられます。むりやり挨拶や雑談をしている感じが垣間見え、現実と落語本編との間にギャップが見えてしまうのです。その点、上手な噺家さんは、枕から本編への入り方がとてもスムーズです。枕と本編が一体化して感じられます。

プロの落語家は皆さん落語を話すことで生活していますから、それぞれ得意な話があり、本編はどなたも皆さん上手に話します。しかし、人を惹きつける落語かどうかは、本編のテクニックだけでなく、枕→本編→落ちとスムーズにつなげられているかどうかも関係するのです。

よい導入文とはどのようなもの?

落語の枕は単なる挨拶や雑談ではなく、枕→本編→落ちで1つの落語だと言う話をしました。これはライターが書く文章でも同じことです。導入文→本文→まとめで1つの記事だと考えれば、導入文の意味もわかりますよね?

導入文は家で言えば玄関までのエントランスです。扉の中に何があるかわからないと不安で扉を開けるのを躊躇しますよね。ですから、導入文でこの先に何があるかわかるようにし、扉を開けたくなるようにするのです。

ただし、扉を開けるのは読者です。そのため、あまりむりやり「開けろ、開けろ」としつこく言うのは逆効果になります。むりやり開けさせられるのを感じると、逆に開けたくなくなるのが人情ですよね?ですから、いかに自分の意思で開けさせるかがポイントになります。気がついていたら扉を開けて中に入っていた…という感じに持って行くのがベストな導入文です。

魅力的な導入文には何が必要?

人を惹きつける導入文とはどのようなものでしょうか?考えてみたところ、次のようなポイントが浮かびました。

①読み手が共感する問いかけ

思わずうなずきたくなるような問いかけをされると、続きを読みたくなりませんか?導入文の問いかけに共感した人は、更に本文もしっかり読んで、より一層書き手と共感したいと思うことでしょう。

②最後まで読んで答を知りたいと感じさせる質問や問題提起の仕方

最近のテレビCMに多い「続きはWebで」形式です。質問内容が面白くないと、続きはWebで見ませんよね?ですから、難しい方法ですが、投げかけ方が上手だと必ず先を読んでもらえます。

③具体的な体験談などを交える

書き手が体験したことなど、具体的な内容を入れながら話を進めていくと、読者も何を話そうとしているのかを理解しやすく、書き手と同じ目線に立ちやすくなります。

④読み手にとってのメリットを示す

本文をしっかり読めば自分にとって大きなメリットになると感じられれば誰もが先を読みたくなります。

⑤多くの人が知っている言葉を使って本文の内容を臭わす

故事成語や有名人の言葉などを使って、本文にどのようなことが書かれているかを臭わすと、たいてい自分の想像が正しいのかを確認したくなり、しっかり内容を読もうとします。

⑥読み手にとって価値の高い情報を提供できることを軽くアピールしておく

自分が得意な分野について書く場合には、自分がどれだけこれから書く内容についてよく知っているか、そのことによって読み手にどれだけのメリットを与えられるかなどをサラッとアピールしておくと、読み手もそのつもりで内容を読んでくれます。

以上のことを全て一度に盛り込もうとするとしつこくなりますが、いずれかにポイントを置き、軽く読みたい気持ちを煽ると魅力的な導入文になります。

どのような内容にすれば記事全体の内容と合うようになるの?

導入文の内容を記事全体の内容と合せるためにはどうしたらよいのでしょうか?それは順番にこだわらず、導入文を最後に書けばよいのです。

全体の記事が書けていないのに、導入文から順番に書こうとすると、導入文とまとめの間にずれが生じます。ですから、いっそのこと本文を全て書いてしまってから、その内容を読みたくなるような導入文を考えましょう。

本文ができていれば、どのようにつなげれば自然な感じに本文とつながるかがわかりやすくなります。特に、結論を最初に述べてしまう手法を取る場合には、この順番に書いた方が一貫性を持たせるのが楽です。導入文が苦手という人は一度試してみてはいかがでしょうか。

こぶたのまとめ

導入文はこう書こう!

  • 導入文は落語の「枕」
  • 導入文でこの先に何があるかわかるようにする
  • 導入文を最後に書く

テーマにつながる上手な導入文を書いて、どんどんいい記事を書いていきましょう!

この記事をシェアする

みんなの感想文

この記事は役立ちましたか?
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
  • 導入分と記事全体の内容の一致の重要性について知ることができました。読みたい人だけに読んでもらう記事というより、より人を惹きつける記事を目指して書くことが大切なのだと感じました。また魅力的な導入分に必要なポイントについても6つのポイントに分かれていてとてもわかりやすかったです。
  • 導入の文章を大切にするというテクニックは自分は見落としがちだったので、今後私が担当する案件にはしっかりと見直していきたいなと思いました。また読み手側の立場をしっかりと踏まえて優しい文章を書いていきたいです。
  • 僕も何回かライティングをしてみて、あれ?なんかこれ見ていただける人にちゃんと伝わるのかな?と、思ったことがあり、うーん導入文と本文、ちゃんと繋がってないんじゃないかな?と、思っていたところでこの文章を見させていただき、ああ、なるほど・・・と思えました。これからライティングで稼いでみたい!と、思っているので非常に為になりました。
  • 最後に導入文を書くというアイデアは目から鱗でした。今後、導入文の内容に迷った際にはぜひ試みようと思いました。ライター経験の豊富な方の解説する文章を書くコツは現実味があり実践しやすいのでとても参考になります。
  • 導入文をいかに上手に書くかは本当に大事だと思いました。導入文を上手く書けないと、読者の興味はちゃんと引き出せないということは自分の経験からも理解できます。導入文を最後に書くという方法には驚きました。私はいつも導入文は最初に書いていたので、今度は導入文を最後に書いてみようと思います。
  • 導入文を書くときに、どのようなことに注意すればよいのか要領よくまとめられており、参考になりました。読み手にどのようにして興味を持たせ、本文を読みたくなるようにさせるのか、感覚的に理解できたのが収穫でした。
  • たかが導入文ですが、されど導入文で、導入文の内容一つで非承認になっているかたに朗報なのがこの記事です。私も導入文の書き方のコツが掴めずに困っていたので、とても記事内容は役立ちました。導入文で悩む人は見ておいて損はない記事でしょう。
  • 導入分はとても大切な箇所ですね。そこで読者を引き込ませるかどうかのキーポイントとなると思います。私も導入分ではよく悩まされるので、大変参考になりました。魅力的な始まるになるように、努力したいと思います。
  • 導入文は落語の枕という表現はすごく納得できました。導入文には苦手意識があったのですが今回の記事で紹介されたテクニックを十分に駆使して、今後どんどんいい記事が書けるように頑張っていきたいなと思いました。
  • いつも書き出しには苦労している方で、ここで切り口を間違ってしまって失敗したことが多々あります。枕を最後に書くというのは思いつきませんでした。なるほど、たしかにそれはいい手かもしれません。今度是非、試してみたいと思います。
ページトップへ戻る