自分が得意ではないジャンルへの挑戦!お題が「外反母趾」

ライターとして生計を立てていくためには、仕事の選り好みができるほど有名なライターでもない限り、依頼された案件を着実にこなしていくことが大切でしょう。その中には、自分に馴染みのないテーマもあるかもしれません。

この場合、時に断る勇気を持つことが必要なこともありますが、いったんやると決めたなら責任をもって仕上げなければなりません。そこで、苦手なテーマで執筆する際の心構えや苦手の克服方法について、実体験をまじえながらお伝えします。

苦手なテーマで記事を執筆する際の3つのポイントとは!?

数か月前、「外反母趾の治療方法」というテーマで執筆依頼が舞い込んできました。皆さんなら、どのように調査し、どのような記事を仕上げますか?

外反母趾については、ご存知ですよね? 足の親指が内側に向かって反ってしまう症状のことです。私もこの程度の知識はありましたが、医療について学んだことはありませんので、治療法についてと言われてもそもそも元に戻るのかすらわからない、というのが正直なところでした。

まず気になるのが、依頼者の方の属性ではないでしょうか? たとえば開業医の方なら、手術を勧める記事が欲しいと思われている可能性が高いですよね。逆にサポーターなどの商品を販売している方なら手術よりももっと手軽に治せることを強調した記事を望んでいるでしょう。

この案件では、依頼者の方は外反母趾で悩んでおり、共通の悩みをもった仲間を探したいと思っていました。……そうであるならば、個人的には外反母趾の患者が読みたいと思える情報を網羅的に書いていくことが必要だと考えます。

記事の全体像が掴めたなら、今度は外反母趾の治療法について、さまざまな角度から情報を集めていきます。これまで知らなかった領域ならなおさらこうした事前調査が重要となります。そして、その中から自分が多くの人に紹介したいと考える事項を拾い出していきます。私の場合、「ホーマン体操」という外反母趾の進行を抑える体操に興味が沸きましたので、これについて具体的に書くことにしました。そのほか、投薬、サポーター、靴の選び方などについても触れることにしました。

このように苦手なテーマで記事を執筆する場合、より具体的に書くべき事柄を選んでいくことが重要です。「外反母趾の治療法」というテーマで書けと言われても何を書けばいいのかわかりませんが、「ホーマン体操」と特定されれば、どんなものか、いつ頃からあるのか、その効果はどれほどか、効果があらわれるまでにはどのくらい続ければいいのか等書くべき事柄も自ずと特定されてくるでしょう。

ポイントは3つです。

  1. 記事の全体像をつかむ
  2. 広く情報を収集する
  3. 集めた情報の中から書きたいと思える事柄をいくつか選んでいく

具体的にイメージできない……! と悩んでいる方にオススメの解決方法

苦手なテーマを執筆するにあたって、最も厄介なことは調べていてもその情報の意味がわからない、あるいは、そのメリット・デメリットや活用例等について具体的に想像できないことではないでしょうか?

こうした壁に直面した際、個人的にオススメな克服方法は、依頼者の方に直接問い合わせることです。依頼者の方はその記事を必要としているだけあって、その分野に携わっていることが多く、その知識に長けています。また、良い記事に仕上げてほしいと思っていらっしゃるはずなので、とても丁寧に教えてもらえます。

ライターに必要なのは好奇心! 苦手な記事でも明るく前向きに!

みなさんは苦手なテーマで依頼されたとき、どのように感じますか? 「嫌だな……」と思ってしまうことはある意味やむを得ないことですが、できれば気持ちを切り替えてみてください。私たちは不思議なもので、「嫌だな」、「嫌だな」と考えていると、実際に気持ちが沈んできてしまいます。そうなれば、さらに落ち込んでいくばかりです。

ライターの素質である好奇心をフルに活用して、「新しい分野の知識が手に入る!」と前向きに捉えてみてください。

こぶたのまとめ

興味がないことについての記事を書くには…

  • 記事の全体像をしっかりつかむ
  • たくさんのことを情報収集
  • 集めた情報の中から書くことを選択

いろいろなことに興味をもって、書いてみましょう!

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みんなの感想文

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  • 苦手分野や知識が薄い分野の案件も、好奇心を持って挑戦してみることが大切だと思いました。確かに、調べて書くことで未知の分野の情報を得ることができて物知りになれるかもしれません。よく分からない分野の案件においては、無視するのではなく情報収集することから始めてみようと思いました。
  • 私も得意なジャンルばかりに手をつけて、苦手なジャンルは遠ざけていました。しかし、稼げるライターになるには苦手ジャンルにも挑戦していかないといけないのだと、この記事を読んで改めて思いました。これからは苦手なジャンルにも挑戦していきたいです。
  • 外反母趾と言う最初の単語を見て、自分ならと考えましたが、記事にある程、どの様な記事が求められているのかと言う所まで考えが行き着きませんでした。依頼者がどんな記事を求めているのか、読書がどんな記事を求めているのかイメージする事の大切さを改めて感じました。
  • またレギュラーライターの自分としては、なるべく馴染みのある記事からと考え仕事をしていますが、時には全くわからない分野の記事しか依頼がないこともあります。たしかに未知の分野は書きにくいものですが、情報収集をしっかりしてスキルを上げていきたいと思います。
  • 自分のよく知らないことについて書くというのは難しさを伴い、大変だと感じてしまうこともありますが、こうした仕事に取り組む際にも好奇心を持ち続けることが大切だということに非常に共感しました。新しい知識の習得を楽しみにするくらいの気持ちで仕事をすることが、ライターとしてやっていくためにはとても重要だと感じました。
  • 苦手なテーマの記事を書く時は情報収集はしますが、依頼者に問い合わせることはしていなかったので今度からそうしたいと思います。どんな依頼も着実にこなせるように、苦手な記事でも前向きに捉えて頑張りたいです!
  • たとえある分野において高度な知識を持っていても、時には専門外の記事を書く必要に迫られることもあると思います。もし「得意でないテーマの記事でも書くことができる」という「能力」を身につければ、これは大きな強みになるのではないでしょうか。具体的な事例を挙げて解説されていて、とても参考になりました。
  • 自分に興味ない案件が多く、困る場面も多々あったので今回の記事を通じてテクニックを実践したいなと思いました。ライターの素質である好奇心を大切にして柔軟な心構えで今後は取り組んでいきたいと感じさせられました。
  • 苦手な分野、知らない情報、これらに対して向き合って文章を作成する事がどれほど難しいか、痛感しているところです。たった一つのキーワードから無数の枝が分かれていき、そしていつも枝の多さに圧倒されています。これらの情報の中で本当に求められていることを察知する能力を培うことが重要なのだと感じました。視野を針の穴にせず、もっと広く持つこと、そして何よりその事柄に対して自分が好奇心を持つことを心がけます。
  • ちょうど自分が悩んでいることを扱った記事で、とても参考になりました。知らないことについて書くのはとても大変ですが、だからといっていい加減なことを書く訳にはいきません。「好奇心を持つ」を心がけてゆきたいです。
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