会社勤めに疲れた40代にとっての在宅ワークの可能性

俗に、40代は働きざかりと言われています。会社での地位も上がり、また、体力的にもまだまだ元気なので色々な仕事ができる時期です。しかし、最近では、会社での仕事に疲れ、40代で燃え尽きてしまう人も少なくありません。

終身雇用制度が崩れ、また、中年層の人口割合が増えたために期待していたポストが割り当てられず、先行きが見えないことがその主な原因として挙げられています。さらに、日々の仕事の重圧から鬱になる人も少なくありません。

そんな方に、考えてもらいたいのが在宅ワークという選択肢です。文字通り、家にいながらできるというこの仕事、ちょっと気になりますよね。上手くいくと、満員電車での通勤や仕事のノルマからも解放されるかもしれません。
では、具体的にそれがどのようなものか、見ていってみましょう。

在宅ワークがもつ可能性とその現状

在宅ワークは、そもそも内職の延長のようなもので、専業主婦や学生が時間の合間に小遣い稼ぎができるというのが主な謳い文句でした。そのため、誰でも気楽にやれるかわりに報酬も安いものがほとんどです。

おそらく、初心者であれば、時給に換算して数百円程度のものが大半を占めるでしょう。面接もなく、経験も不問で、家にいながら仕事ができるのですからある意味当然の話なのですが、これでは40代のサラリーマンが会社を辞めてまで取り組もうという魅力には欠けています。

ただ、インターネットの普及により、在宅ワークの可能性は徐々に広がっています。中には比較的高い報酬を得ることのできる仕事も増えているのです。

一例としては、翻訳やプログラミング、あるいは、レベルの高い記事を期待される一部のライター職などが挙げられます。これらの仕事は専門性を有するために誰でもできるわけではりません。しかし、能力さえあれば自宅にいながらでも仕事ができるというのは、やはり魅力的です。

40代で在宅ワークを始めるとすれば、狙い目はこの辺りでしょう。まず、あなた自身がこれらの仕事をするスキルがあるかどうかを考えてみてください。また、今はなくてもこれから学習を積む意欲があるかどうかを自分の胸に聞いてみましょう。
やる気さえあれば、勉強に遅すぎるということはありません。

初心者に適した在宅ワークの探し方

さて、それでは次に、具体的な仕事の探し方について考えてみましょう。まず、試しに検索サイトを開いて、「在宅ワーク　求人」で検索をしてみてください。そうすると、多くの募集案件がヒットしますが、多すぎるために、おそらく、どれを選んでよいか困りまるでしょう。

逆に、魅力的な求人募集が目についたからといってすぐに飛びつくのも危険です。在宅ワークの世界では詐欺やそれに類するものが横行していて、安易に相手を信じては痛い目にあいます。

それではどうすればよいかというと、あなたが初心者ならば、最初は実績のあるクラウドソーシングに登録して仕事を探すのが一番です。
クラウドソーシングとは在宅ワークの仲介業者のことで、仕事を発注する企業とその仕事を受ける人たちの間を取り持ちます、そして、両者の間でトラブルが起きないように管理を行うのもサービスのひとつです。そのため、報酬の不払いなどを心配することなく、安心して仕事に取り組むことができます。

ただ、そういう所では、いきなり報酬の高い仕事を得ることはできません。しかし、まずは在宅ワークがどのようなものかを身をもって知ることが先決です。高い報酬の仕事を探すのは在宅ワークの仕事に慣れてからということになります。

人生の岐路で選ぶ在宅ワークの3つの道

これで、在宅ワークの世界に足を一歩踏み入れることになりました。その後しばらくは、会社勤めを続けながら無理のない範囲で副業を行いましょう。そして、ここが大事なのですが、在宅ワークというものにある程度慣れてくれば、あなたは3つの選択肢のどれかを選ばなければなりません。

ひとつは、色々やってみたけれど、自分の力では大して稼げないからこの道はあきらめようという選択です。これはこれで仕方がないでしょう。在宅ワークで食べていくのは決して容易なことではありません。40代の大人なら現実的な判断をするのが正解で、無理だと思えば、きっぱりとあきらめ、現状に対す不満は他の道で解消するべきです。

次は、在宅ワークだけで生活するのは厳しいけれど、やりがいはあるので会社勤めの傍ら副業も続けようという選択です。これは一番堅実な道だといえるでしょう。継続していれば、実力もつき、やがては在宅ワーク一本で食べていくことができるようになるかもしれません。

それに、本職以外に収入があるというのは何かと心強いものです。手に職をつければ、定年退職後も在宅ワークで稼いでいける可能性があります。ただ、掛け持ちすることによって、余計にストレスがたまったということがないように気をつけましょう。

そして、最後は、もうこれ以上、会社勤めを続けるのは耐えられないので、すぐにでも在宅ワークの道に進むという選択です。しかし、ちょっと待ってください。前述したように、この業種で安定した稼ぎを得ることは容易ではありません。

その道を選んだのであれば、まず目標の年収を設定し、何年でその目標に到達できるのか、精密なシミュレーションを行う必要があります。そして、可能であれば、その間、生活していけるだけの十分な貯蓄も用意しておいた方がよいでしょう。
もし、それが出来なければ、アルバイトをしながら掛け持ちということになりますが、そうすると、どちらも中途半端になってしまう恐れがあるので、あまりおすすめはできません。

過渡期における苦難と希望

インターネットを利用し、場所を選ばずに仕事をするという働き方はこれからますます増えてくるでしょう。それは、長年会社に縛りつけられ、息苦しさを感じていた人間にとっては魅力的な生活スタイルです。

しかし、今は過渡期でもあり、その働き方に身を任せて安心というほどの社会体制は整っていません。一足先に在宅ワークの道に進むものは、自らの手でその道を切り開いていかねばならないことを肝に銘じておく必要があります。そして、それを乗り越えた先に希望はあるのです。

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