さらば誤字脱字! 信用をなくさないための3つの方法

何時間もかけて書いた大作。よし今回は最上の出来だ! クライアントにも認めてもらえるはず、そう意気込んで送ったはいいものの、後日送られてきたフィードバックに目を通すと……「誤字脱字があります、以後気を付けてください」。どこかでチーンという鐘の音が聞こえた気がしました。ちなみに、これは実話です。

もしみなさんは、誤字・脱字を見つけたらどう思いますか? 「この人、集中していないから誤字・脱字を見落としたんだ」と考える方が多いでしょう。つまり、誤字・脱字の見落としで“信用”を損ねてしまいかねないのです。もっとも、実際に集中していないならばそれもやむを得ないことかもしれません。しかし、実際には何度も何度も推敲を重ね、自信をもって仕上げた“作品”なのだとすれば、それはとても悲しいことですよね。ならばどうすれば誤字・脱字をなくすことができるのでしょうか? 上記のような実体験をもつ私がいかにして誤字・脱字を防いでいるのかについてお伝えします。

「できた、送ろう!」から「できた、寝よう!」へ

渾身の一作ができたなら、早く読んでほしいと思うのが人間の性なのかもしれません。深夜までかかって書き上げた作品をそのままメールで送信してしまい……、なんていう経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか? しかし、実はこれが落とし穴。どんなに気を付けているつもりでも、1日の疲れがピークに達する深夜では、普段どおりの集中力を発揮することができません。結局、後日誤字・脱字の知らせを受け取ってしまうことに……。

このような事態を避けるためには、書き終えた後にいったん休息をとり、翌日以降で頭のスッキリしている時間帯に確認することが大切です。もちろん、これができるためには、締め切りまでまだ時間があることが必要ですね。このため、どんなに遅くても締め切りの前々日までに記事の執筆を終えていなければなりません。

在宅ワーカーならではの確認方法とは!?

私はライターを始めたばかりの頃、本当にその文章をぶつぶつぶつと音読していました(在宅ライターだからこそできる確認方法ですね)。黙読しているだけの場合と異なり、声に出して読むことによって見落としてしまいがちな誤字・脱字を発見することができました。1度黙読したはずの文章から誤字・脱字が見つかることもありました。

また、文章全体の流れに意識を向けることもできるので、文章作成スキルの向上も期待できます。スラスラ流れ、自分で読んでいて気持ちのいい文章は他の人にとっても読みやすい文章ですから、音読しやすい文章を心がけるとよいでしょう。

自分で読むのが疲れるという方は、読み上げてくれるフリーソフトもありますので、そういったものを探してみてもいいかもしれませんね。

最後にもう1度レギュレーションの確認を!

「英数字は半角で」、「“ください”、“できる”はひらがなで」といった決まりごと(レギュレーション)は最初に確認するものですよね。それはもちろんなのですが、書き終えた後にももう1度確認するようにしましょう。見落としがあった場合、これもまた誤字脱字に該当します。さらにこういったレギュレーションは、クライアントが強いこだわりを持っている箇所を示していますので、なおさら注意が必要です。最初に確認したから大丈夫ではなく、念には念ということで、最後に忘れず再確認してください。

最後に、よくある誤字を1つだけご紹介しておきます。

  • 何度も何度も確認したにも関わらず、誤字に気付かず提出してしまった。

この一文、どこかに誤字がありますが、お分かりですか? 「にも関わらず」、ここです。ひらがなで書くのが通常で、漢字にするならば「にも拘らず」と書きます。このように一般的に使用されているものにも誤字はありますので、お気を付けくださいね。

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みんなの感想文

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  • 読んでいてとても為になりました。時間をかけて記事を書いたのに、とても悲しくなった経験があります。確認したのになぁと思っていても、疲れている時は見落としがちなんですね。これからは黙読ではなく、声出し確認する事で誤字脱字をなくしていきたいと思います。
  • どうしても記事を書くときに作業効率を重視するあまり、誤字脱字が多く承認されないことが多かった自分にとって、提出する前にスペルなどを最終チェックすることが大事という内容に共感を覚え、今後の糧になると感じました。
  • 読み手の立場に立った口調がとっても同感を呼ぶ文章です。「うんうん。」とついつい頷きながら読み進めました。ライター業務で誤字脱字は読み返しても気が付かないことも多いので、気を付けようと思いました。最後の間違いにも気が付かなかったです。
  • 誤字脱字は私にとっても課題です。音読すると防げるというのは役に立ちました。最後の例文の誤字についても参考になりました。一般的に使っていてもそれが誤字である可能性もあることに気を付けながら、きれいな文章を書いていこうと思いました。
  • 誤字脱字の発見方法に関しては、以前上司から教えてもらった内容と同じだったのですが、最後の「にも関わらず」が誤字とは知らず、びっくりしました。これからはひらがなで書こう、と心に決めました。ライティングをやる上で、こういった漢字のルールなども必要だなと思います。
  • 文章全体が誤字脱字について触れていたのはタイトル通りなので、特に問題はないと思います。ただ、ライターの難しさが少し足りない気がしました。クライアント側の依頼は無理難題が多い気がするので、そういったことにも触れてほしかったです。
  • 作者の実体験という触れ込みから始まるので、読んでいて頭に入りやすく面白いです。誤字脱字を防ぐ方法も、誰でも実践できる簡単な、それでいて見落としがちな内容が書かれていますので、自分も実践してみようと思います。
  • 声出しの効率は人によりますね。私は声を出さずに「漢字を中心に再チェックする」「全体を読んで把握する」ようにしていますが、それ以前に文章の細かいところで変えた方が良い文字があったりして、結果的にトータルでチェックすることになります。500文字を超えるような文章はもっと気合いを入れて何重にもチェックする必要が出てきますし、ブラインドタッチにて誤字脱字が減るとも限らないでしょう。
  • 誤字脱字を減らすためには、音読は当然のことだと思ったからです。また、サグーワークスのレギュラー投稿しかしていない人は、制限時間や投稿が早い者勝ちのため「できた、寝よう!」ができません。誤字脱字を無くすためにもプラチナライターを目指したいです。
  • 誤字脱字は、私もよくやってしまうケアレスミスです。なので、とても興味をもって読むことができました。私の場合は、よく見ていないだけの、単なる変換ミスなので、読み返すクセをつけないといけないと痛感しています。読んで良かったです。
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